2010年8月22日日曜日

オトエホン-東京編

昨日は neutron tokyo の足田メロウ展オープンニングパーティに大勢お運びくださいましてありがとうございました。充実したパフォーマンスを提供することができたと思います。

木村英一さんがびっくりするほど男前で、triolaのお二人も美しく、リハーサルからテンションが上がりました!

会場でもお知らせしましたが続編の開催が決定しました。残念ながら昨日ご都合の悪かった皆さんも是非どうぞ。

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オトエホン-東京編
2010年9月10日(金)20:00開演
出演:足田メロウ(ライブペインティング)、triola(弦楽二重奏)、カワグチタケシ(朗読)
料金:1,000円
会場:古書ほうろう(東京都文京区千駄木3-25-5)   tel.03-3824-3388

会場の地図はこちら↓
http://www.yanesen.net/horo/about/
東京メトロ千代田線千駄木駅2番出口を地上に出てそのまま左に7~8分。
JR山手線日暮里駅からの道のりも楽しいです。
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オトエホンはメロウ氏が主催して、京都で不定期開催しているイベント。昨日のパフォーマンスに作品数、上演時間を増やし、更にグレードアップした演目になると思います。

平日ですが、ゆっくりめの開演時刻ですので、お仕事帰りにも、海水浴帰りにも好適。お誘いあわせの上、ご来場ください!

足田メロウ展-mellow tone-は9月12日(日)まで neutron tokyo で開催されています。こちらも是非ご鑑賞ください!

 

2010年8月16日月曜日

サブタレニアン・ホームシック・ブルーズ

夜になっても暑さの勢いが衰えません。この感じ、前に経験したことがあると思ったら、一昨年のうだるような猛暑の京都の夜でした。

せめて涼しいところにということで、ユナイテッドシネマ豊洲のレイトショーで『借りぐらしのアリエッティ』を鑑賞しました。 美しい庭を持つ古い邸宅の床下に暮す小人と元気のない美少年のお話。正味90分弱で楚々とした味わいのある小品といっていいのではないかと思います。

アリエッティが髪を束ねているクリップは、人間サイズだと相当小ぶりのものですね。

僕が通っていた小学校は戦前に建てた古い木造校舎で、教室の木製椅子が大量に収納された地下室があり(実際には崖っぷちに建っていたので半地下)、小人が住んでいて、夜中に教室にいたずらをするという言い伝えがありました。アリエッティたちの3倍ぐらい、七人の小人サイズを当時は想像していました。
 

2010年8月7日土曜日

トップ・ボーイズ

カミングアウトしているゲイの劇団フライングステージの第35回公演「トップ・ボーイズ」を下北沢 OFF・OFFシアターにて鑑賞。敬愛するますだいっこうさんが、2007年の「サロン」以来3年ぶりに出演ということで、わくわくしながら18時半の開場時間直後に会場入りしました。

10年程前にフライングステージを観始めた頃、客席は9割がた男子。近年は女性のお客様も増えて半々ぐらいな感じでしたが、今日のソワレはひさしぶりに男子比率、同性カップル比率高く。それはそれでテンション上昇(笑)。

あらすじは劇団のサイトをご覧いただくとして、アラン・チューリング/大木健司役のますだいっこうさんの抑えた渋い芝居にヤラレました。そしてフレディ・マーキュリー役の加藤裕さんの立ち姿がツボ過ぎていちいち爆笑、ボヘミアン・ラプソディのリップシンクで最高潮に。本物のフレディも大好きです。オスカー・ワイルド役の松之木天辺さんルーファス・ウェインライトばりの美声で歌う「虹の彼方に」に感涙。

パーティに招かれた9人のゲイの偉人たちのうち4人がイギリス人でした(あとはアメリカ人、フランス人、イタリア人が各1人ずつ、日本人が2人)が、イギリスでは1967年まで同性愛は犯罪だったということもこのお芝居で知りました。

同性愛者であることの幸福と不自由、カミングアウトによって獲得する自由と差別、などなど。いろいろな相反する立場を複数の登場人物の台詞にちりばめた関根信一さんの脚本にはいつも、大笑いさせられながら、セクシャリティに関わらず人間が生きるということの本質的な意味を考えさせられます。

セクシャル・マイノリティなんていう言葉を僕も普段簡単に使ってしまうのですが、「マイノリティ=少数派」じゃなくて「多様性」って考えたほうがいいんじゃないかな、とか。

客席最後列に篠井英介さんがいらっしゃいましたが、オーラ消しまくりでした。ステキ。

2010年7月24日土曜日

足田メロウ展「mellow tone」

今日は新宿シアターサンモールで東京セレソンデラックス10周年記念公演「くちづけ」を観劇。障害者の自立というテーマに挑戦した力作で、 加藤貴子が難しい役柄を熱演しています。

出演イベントのお知らせです。京都在住の画家足田メロウ氏の個展が昨年に引き続き外苑前のギャラリー neutron tokyo で開催され、今年はオープニングパーティで詩の朗読をさせてもらうことになりました。

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足田メロウ展 / mellow tone
オープニング・スペシャル・パフォーマンス

2010年8月21日(土)19:00開演予定
出演:足田メロウ(ライブペインティング)、木村英一(ダンス)、triola(弦楽二重奏)、カワグチタケシ(朗読)
料金:無料
会場:ニュートロン東京(東京港区南青山2-17-14)
   tel.03-3402-3021 http://www.neutron-tokyo.com/     

東京メトロ銀座線外苑前駅下車徒歩8分。1b出口を出て青山通りを青山一丁目方面に直進、赤坂消防署入口信号を右折、赤坂消防署手前を再度右折した左側、三階建ての白いビル。

会場の地図はこちら ⇒ http://www.neutron-tokyo.com/access/

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メロウさんは一昨年から僕の詩「Planetica(惑星儀)」をモチーフにした絵画作品パフォーマンスを制作されているのでずっとごいっしょさせていただいているような気分ですが、ライブで共演するのは5年前に京都三条御幸町のカフェ・アンデパンダンで開催された「オトエホン7」以来。木村英一さん、triolaさんとは今回はじめてで、とても楽しみです。

展覧会自体は9月12日(日)まで開催されています。メロウさんの作品を印刷物やウェブサイトでご覧いただいたことのある方も多いと思いますが、現物の色彩やタッチを是非生で鑑賞してもらいたいです。このエントリーの添付画像、DMハガキにもなっている「花を摘んだ」というアクリル画ですが、クリックすると大きく表示されるので、人物の足元を見てみてください。ね、チャーミングでしょ?

入場無料、予約不要ですので、夕涼みがてらふらりとお立ち寄りいただけたらと思います!

 

2010年7月11日日曜日

TOKYOポエケット終了

大勢の方にプリシラ・レーベルのブースを訪れていただきました。立ち読みしてくれた皆さん、朗読CDを試聴してくださった皆さん、会場で声を掛けていただいた皆さん、ありがとうございます。

井上久美さんの新作はもちろん、昨日急遽出品をお願いした小夜ちゃんの詩集「ひかりについて」も、たくさんの皆さんに手にとってもらえて、旧作含め思った以上に売上も伸びて、達成感のある一日でした。

いっしょにブースに入ってくれた井上さんの接客が素晴らしかった。ほぼ全員初対面だったと思うのですが、物怖じせずに笑顔で話しかける姿に感心しました。育ちの良さってこういうところに出るんだな、みんなに愛されて大きくなったんだな、と。

ゲストのおふたり、浦歌無子さん(美人)とジュテーム北村さん(革短パン)の朗読も超ハイクオリティでした。ひさしぶりに出展してよかったです。

この会を十年以上にわたって主催している川江一二三さん、ヤリタミサコさんに感謝とリスペクト。来年は自分の新作を持って行きます!
 

2010年7月10日土曜日

雨の匂い 虹の匂い vol.2

梅雨の合間の晴天の真夏日。中央線に乗って荻窪の名曲喫茶ミニヨンへ。短歌と詩の朗読会『雨の匂い 虹の匂い vol.2』を鑑賞しました。

歌人の伊津野重美さんプロデュースのこの会は、4年前に大塚の廃ビルの一室で第1回が開催されました。その伝説的な朗読イベントのまさかの続編ということで、いやがうえにも期待は高まります。

今回の出演者は、伊津野重美さんのほか、以前何度かご一緒させていただいたことのある飯田有子さんキキさん小夜ちゃん、福岡からいらした浦歌無子さんの5人。いずれも魅力ある表現者たちです。

会の全体を通して「戦闘美少女たちのその後」という印象を受けました。ストラグルで受けた傷や心の痛みを抱えたまま、平穏な日常に溶け込もうとする者、未だ迷い続ける者、バトルフィールドでの出来事を訥々と語り始めた者、静謐な祈りを捧げる者。ときどきフラッシュバックのように感情の高ぶりが表現されますが、すぐに静寂へと振り戻される。緊張感の途切れることのない約90分のプログラムでした。

すべての演目が終り、ステージに並んだ5人の表情がほどける瞬間にあらゆる感情が収斂されていたのだ、と帰りの地下鉄で一人になってから気づかされました。

会場の名曲喫茶ミニヨンは、渋谷のライオン、中野クラシック、阿佐ヶ谷ヴィオロンみたいな黴臭くて重厚な店を想像していたのですが、白を基調としたすっきりスタイリッシュな内装とサービスで、良い意味で裏切られました。

 

2010年7月4日日曜日

あお

蒸しますね。梅雨らしい梅雨。その合間を縫って、外苑前のタンバリン・ギャラリーへ。イシカワアユミ個展『あお』の最終日にお邪魔しました。

イシカワアユミさんの作品を初めて見たのは10年ぐらい前、ウェブに掲載されていた写真に一目惚れしました。多才な方で、写真だけでなくドローイング、木版画、インスタレーションといった美術作品のほか、文章も書いてリーディングも。どれもイシカワさんご本人の浮遊感漂うチャーミングなキャラクターを反映したものです。

今回の個展は村椿菜文さんの絵本の原画展ということで、淡い色彩のパステル画を中心とした平面作品。絵本に出てくる「あお」という名の猫が登場する作品群がギャラリーの真っ白な壁を飾っています。猫が一番可愛らしく見えるのは後姿だと常々思っているのですが、たぶんイシカワさんもそう考えているのでは。後姿の構図が多く、うれしかったです。

ギャラリーの奥の席で、永井宏さんたちがマンドリンやらバンジョーやらで盛り上がっていて、その賑わいも今回のカラフルな作風に合っていたと思います。

ギャラリーが建っているキラー通りは東京でも一二を争うハイブラウなストリートっていうことになっていますが、一本裏通りに入ると古い木造家屋が残っていたり、なかなか趣深いところ。ちょっと印象が変わりました。