2月22日(にゃにゃにゃの日)、谷中でラブソングだけのオールカバーライブを開催します。
2011年3月の東日本大震災以降、詩を書かない期間がありました。しばらく経って自分が言葉を強く欲していること、それも甘い言葉を欲していることに気づきました。でも自分のなかにはしょっぱい言葉しか見つけられなかった。それで自分の外側にある言葉を採集することに。
そして何かのリハビリをするように1950~90年代のポップミュージックの歌詞を翻訳し始めたのです。それは詩作を再開した現在も続き、一部は昨年8月にアサガヤノラの物語の特典として小冊子に収められました。
チェット・ベイカー、エラ・フィッツジェラルドから、カーペンターズ、ビージーズ、フェアグラウンド・アトラクションまで。50曲を超えたのがちょうど "Kitchen Table Music Hour vol.3" の打ち合わせの頃。僕の翻訳を読んでくださったmueさんから訳詞のリーディングとカバーソングのライブを開くご提案をいただきました。
"sugar, honey, peach +love" はスイートなものの象徴。言葉はどこまで甘くなれるか、ということを僕なりに探究しています。なによりmueさんの原曲アレンジが楽しみです。mueさんにとっても、僕にとっても、すべてカバーで、しかもはじめて演奏/朗読する作品ばかりという、大変レアな機会になると思います。
mueさんのお友だちで名古屋在住の長尾愛子さんが超スイートなフライヤーを描いてくださいました。会場は谷中の名店です。皆様お誘い合わせの上、是非いらしてください!
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"sugar, honey, peach +love"
2015.2.22(sun) Open18:30 Start19:00
charge:1,000円 +1order
act: mue (vocal/guitar)
カワグチタケシ (poetry reading)
place:谷中ボッサ (03-3823-5952)
ご予約: info@mue.be
甘いラブソングの名曲を訳詞リーディングとカバー演奏でお届けする
生音スぺシャルライブです♪
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2015年1月31日土曜日
2015年1月25日日曜日
第3回maruchan朗読会
アザレア通り商店街から2本入った裏通りにひっそりとたたずむ昭和モルタル建築のmaruike houseには、アパートの部屋を改装した小さな店舗がいくつか入居しています。
そのどんづきが、ちょこっとカフェギャラリーmaruchanです。靴を脱いで上がるとソファやちゃぶ台が並び、まるで友だちの家に遊びに来たみたい。適度に雑然として落ち着きます。maruchan朗読会は第3回ということですが、初めてのゲストに呼んでいただきました。
オープンマイクとはフリーエントリーのライブパフォーマンスのことですが、ここの朗読会は好きな本や雑誌から言葉をシェアするという色彩が強く、そういう意味ではbookwormに近いのかな。
トレーニングされた声もあれば、素のままの声もある。商店主、舞台女優、会社員、主婦、ミュージシャン、無職、詩人、etc。13人の参加者が、小説や随筆、雑誌の記事、自作の歌詞や詩をそれぞれの声で発し、ひとりひとりがそれぞれの方法で受け取る様子はゆるやかにインタラクティブでライブ感がありました。
前半は自作詩を7篇。「ANGELIC CONVERSATIONS」「ANOTHER GREEN WORLD」「舗道」「夕陽」「答え」「ボイジャー計画」「線描画のような街」を朗読しました。僕の詩作品のなかでは比較的政治色の強いラインナップです。
そして後半はカバー朗読を3篇。カオリンタウミ「ウィンターソング」、トム・ウェイツ「ダウンタウントレイン」、北川浩二さんの「涙」。
質疑応答では、詩作と朗読、社会情勢とパフォーマンスといったテーマで、一方的に質問に答えるというより、少しだけ踏み込んだ意見交換ができたのではないかと思います。このような機会を提供してくださった主催の上地安司さん(左利き)、和装のイケメン松澤翼さんとリバプールF.C.サポ友さんたち(You'll never walk alone!)、maruchanの芳賀千尋さん、地元の参加者のみなさん、旧知の詩人たちに感謝します!
そのどんづきが、ちょこっとカフェギャラリーmaruchanです。靴を脱いで上がるとソファやちゃぶ台が並び、まるで友だちの家に遊びに来たみたい。適度に雑然として落ち着きます。maruchan朗読会は第3回ということですが、初めてのゲストに呼んでいただきました。
オープンマイクとはフリーエントリーのライブパフォーマンスのことですが、ここの朗読会は好きな本や雑誌から言葉をシェアするという色彩が強く、そういう意味ではbookwormに近いのかな。
トレーニングされた声もあれば、素のままの声もある。商店主、舞台女優、会社員、主婦、ミュージシャン、無職、詩人、etc。13人の参加者が、小説や随筆、雑誌の記事、自作の歌詞や詩をそれぞれの声で発し、ひとりひとりがそれぞれの方法で受け取る様子はゆるやかにインタラクティブでライブ感がありました。
前半は自作詩を7篇。「ANGELIC CONVERSATIONS」「ANOTHER GREEN WORLD」「舗道」「夕陽」「答え」「ボイジャー計画」「線描画のような街」を朗読しました。僕の詩作品のなかでは比較的政治色の強いラインナップです。
そして後半はカバー朗読を3篇。カオリンタウミ「ウィンターソング」、トム・ウェイツ「ダウンタウントレイン」、北川浩二さんの「涙」。
質疑応答では、詩作と朗読、社会情勢とパフォーマンスといったテーマで、一方的に質問に答えるというより、少しだけ踏み込んだ意見交換ができたのではないかと思います。このような機会を提供してくださった主催の上地安司さん(左利き)、和装のイケメン松澤翼さんとリバプールF.C.サポ友さんたち(You'll never walk alone!)、maruchanの芳賀千尋さん、地元の参加者のみなさん、旧知の詩人たちに感謝します!
2015年1月15日木曜日
Poemusica Vol.36
冷たい冬の雨。駅に着くまでにびっしょり濡れてしまった靴下を下北沢駅前のユニクロで買ってリハーサルへ。Workshop Lounge SEED SHIPでPoemusica Vol.36が開催されました。
オープニングアクト三木聖香さん。20世紀のモノクロ欧州映画をイメージさせるピアノと文学的な歌詞。無調性と調性の間をたゆたう澄んだメゾソプラノの旋律。水晶のように冷ややかで硬質な輝きを持つ音楽です。
RADIOHEAD "CREEP" 聖歌のような Scala & Kolacny Brothers カバーに導かれて登場した The Letter(画像)は、伊藤千恵さん (Vocal/Piano)と松谷美沙さん(Guitar/Chorus)、函館出身のデュオです。骨太なエイトビートと北の大地を想わせるスケール感のあるソングライティング。タイプの異なるふたりの声のハーモニーが魅力的です。
今夜も安定の雨男ぶりを発揮した(笑)アカリノートさん。昼間っから打ち合わせがてら呑んでいたというQooSue、アカリノートバンドのギタリスト那須寛史さんとふたり阿吽のコンビネーション。ミドル~ハイテンポナンバー中心の選曲は、彼なりのお祝いの気持ちだったのでしょう。最後はしっとりバラードで締めてくれました。ノラオンナさんと3人で演奏した「流れ星」も美しかったです。
ノラオンナさんのライブは幾度となく聴いてきましたが、いつも思うのは、静寂の人だな、と。ウクレレの音色がギターやピアノと比較して物理的に小さいからというだけではなく、ノラさんの声、たたずまい、音楽そのものにサイレンスが宿っています。アンコールの「少しおとなになりなさい」は最近あまり演奏しない名曲。めずらしいピアノ弾き語りも聴けてうれしかった。
僕も冬の雨の詩を2篇「クリスマス後の世界」、"Unversal Boardwalk"より「一月」。雪の詩を2篇「線描画のような街」、「コインランドリー」はブラームスのテープループに乗せて朗読しました。
今回でPoemusicaは3周年。特別なことは何もしませんでしたが、数を数えました! 3年間で共演したのは述べ130組、正味94組のミュージシャン、画家、映像作家、詩人たち。大人になってこんなに友だちができるとは思いませんでした(笑)。ご来場いただいたお客様、毎回あたたかくサポートしてくれるSEED SHIPのスタッフのみなさん、この惑星のどこかで気にかけてくださる方々、いつもありがとうございます!
次回2月のPoemusicaは昨年6月以来の女子会です。よそでは絶対に観られない魅惑のブッキング。是非!
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Poemusica Vol.37 ポエムジカ*詩と音楽の夜
日時:2015年2月19日(木) Open18:30 Start19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,300円・当日2,500円(ドリンク代別)
出演:mayuluca(Vocal/Guitar)
moqmoq(Vocal/Ukulele)
emi eleonola(Vocal/Piano)
細貝夢(Opening Act)
カワグチタケシ (PoetryReading)
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オープニングアクト三木聖香さん。20世紀のモノクロ欧州映画をイメージさせるピアノと文学的な歌詞。無調性と調性の間をたゆたう澄んだメゾソプラノの旋律。水晶のように冷ややかで硬質な輝きを持つ音楽です。
RADIOHEAD "CREEP" 聖歌のような Scala & Kolacny Brothers カバーに導かれて登場した The Letter(画像)は、伊藤千恵さん (Vocal/Piano)と松谷美沙さん(Guitar/Chorus)、函館出身のデュオです。骨太なエイトビートと北の大地を想わせるスケール感のあるソングライティング。タイプの異なるふたりの声のハーモニーが魅力的です。
今夜も安定の雨男ぶりを発揮した(笑)アカリノートさん。昼間っから打ち合わせがてら呑んでいたというQooSue、アカリノートバンドのギタリスト那須寛史さんとふたり阿吽のコンビネーション。ミドル~ハイテンポナンバー中心の選曲は、彼なりのお祝いの気持ちだったのでしょう。最後はしっとりバラードで締めてくれました。ノラオンナさんと3人で演奏した「流れ星」も美しかったです。
ノラオンナさんのライブは幾度となく聴いてきましたが、いつも思うのは、静寂の人だな、と。ウクレレの音色がギターやピアノと比較して物理的に小さいからというだけではなく、ノラさんの声、たたずまい、音楽そのものにサイレンスが宿っています。アンコールの「少しおとなになりなさい」は最近あまり演奏しない名曲。めずらしいピアノ弾き語りも聴けてうれしかった。
僕も冬の雨の詩を2篇「クリスマス後の世界」、"Unversal Boardwalk"より「一月」。雪の詩を2篇「線描画のような街」、「コインランドリー」はブラームスのテープループに乗せて朗読しました。
今回でPoemusicaは3周年。特別なことは何もしませんでしたが、数を数えました! 3年間で共演したのは述べ130組、正味94組のミュージシャン、画家、映像作家、詩人たち。大人になってこんなに友だちができるとは思いませんでした(笑)。ご来場いただいたお客様、毎回あたたかくサポートしてくれるSEED SHIPのスタッフのみなさん、この惑星のどこかで気にかけてくださる方々、いつもありがとうございます!
次回2月のPoemusicaは昨年6月以来の女子会です。よそでは絶対に観られない魅惑のブッキング。是非!
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Poemusica Vol.37 ポエムジカ*詩と音楽の夜
日時:2015年2月19日(木) Open18:30 Start19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,300円・当日2,500円(ドリンク代別)
出演:mayuluca(Vocal/Guitar)
moqmoq(Vocal/Ukulele)
emi eleonola(Vocal/Piano)
細貝夢(Opening Act)
カワグチタケシ (PoetryReading)
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2015年1月3日土曜日
海月姫
三賀日に映画館、がここ数年の縁起担ぎみたいになっています。今年はユナイテッドシネマ豊洲で川村泰祐監督作品『海月姫』を観ました。
「男を必要としない人生」をモットーに、レトロ建築アパート天水館に暮らす5人の喪女たちの仮想敵はオシャレ人間。クラゲヲタの主人公月海(能年玲奈)は近所のペットショップのタコクラゲを救った美女を部屋に泊めるが、翌朝目覚めたら女装した男子蔵之介(菅田将暉)だった。
蔵之介の兄で議員秘書の修(長谷川博己)と月海の淡い恋。天水館に再開発の波が迫る。それを阻止するためになぜかファッションショーを開く女装男子とヲタ喪女5人。
基本的に、主人公を演じる能年玲奈のかわいさを観賞するための映画、ということで問題ないと思います。その意味では、疾走シーンや入浴シーンはありませんが、アイドル映画としてきちんと成り立っているので大丈夫です。ヘアメイクできれいにしてもらったシーン以外のヲタ服姿もかわいい。特に前半編集のテンポが悪くても、能年ちゃんと三国志ヲタまやや様を演じる太田莉菜の滑舌が悪くて科白が聞き取りづらくても、主人公の魅力ですべてを帳消しにする。
鉄子ばんばさん演じる池脇千鶴はさすがの安定感。あれだけもごもごしゃべっているのにすべての言葉をきちんと届かせる技術は本物です。速水もこみち、片瀬那奈は画面に登場するだけで面白いことにかけては伊藤英明や要潤に迫るレベル。残念なのは馬場園ちゃんの可憐さを引き出せていないところか。
音楽はヒャダイン、挿入歌とエンドロールはSEKAI NO OWARI。とても良い曲で、実はすごく好きなバンドなのかも、と思いました。
2015年もよろしくお願いします。
「男を必要としない人生」をモットーに、レトロ建築アパート天水館に暮らす5人の喪女たちの仮想敵はオシャレ人間。クラゲヲタの主人公月海(能年玲奈)は近所のペットショップのタコクラゲを救った美女を部屋に泊めるが、翌朝目覚めたら女装した男子蔵之介(菅田将暉)だった。
蔵之介の兄で議員秘書の修(長谷川博己)と月海の淡い恋。天水館に再開発の波が迫る。それを阻止するためになぜかファッションショーを開く女装男子とヲタ喪女5人。
基本的に、主人公を演じる能年玲奈のかわいさを観賞するための映画、ということで問題ないと思います。その意味では、疾走シーンや入浴シーンはありませんが、アイドル映画としてきちんと成り立っているので大丈夫です。ヘアメイクできれいにしてもらったシーン以外のヲタ服姿もかわいい。特に前半編集のテンポが悪くても、能年ちゃんと三国志ヲタまやや様を演じる太田莉菜の滑舌が悪くて科白が聞き取りづらくても、主人公の魅力ですべてを帳消しにする。
鉄子ばんばさん演じる池脇千鶴はさすがの安定感。あれだけもごもごしゃべっているのにすべての言葉をきちんと届かせる技術は本物です。速水もこみち、片瀬那奈は画面に登場するだけで面白いことにかけては伊藤英明や要潤に迫るレベル。残念なのは馬場園ちゃんの可憐さを引き出せていないところか。
音楽はヒャダイン、挿入歌とエンドロールはSEKAI NO OWARI。とても良い曲で、実はすごく好きなバンドなのかも、と思いました。
2015年もよろしくお願いします。
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