2009年10月25日日曜日

初恋

昨日は"Evergreen Knee-High Revue"でした。あいにくの雨にもかかわらず会場にいらしていただいたみなさん、いろんな都合で来られなかったけれど気にかけてくださったみなさん、どうもありがとうございました!

今回は岸田衿子さんにトリビュートというかたちになりましたが、こんなふうにテーマを決めた朗読会というのを主催したのは初めてでした。終演後に声を掛けていただいた方のお話やアンケートを読むと概ね好評だったようで、あらためて衿子さんの作品の持つ力を実感しました。

朗読会が終って、会場の古書ほうろうさんでしばらくまったりしていたら、なんと岸田衿子さんご本人からお店あてに電話が! 僕も出演者の役得で二言三言お話しさせていただきました。とてもうれしかったです。

そのあと、持っていった「名作アニメ劇場」の主題歌集をかけてもらって、お客さんたちとみんなで盛り上がりました。クラシックなアニソンが大音量で流れる古書店ってステキです。
 

2009年10月17日土曜日

Evergreen Knee-High Revue

一昨年秋から小森さんと始めたTKレビューの第4回「エヴァーグリーン・ニーハイ・レビュー」。今回はすこし趣向を変えて、谷中芸工展の一環として、谷中在住の伝説的詩人、岸田衿子さん(*)にトリビュート。衿子作品と自作を織り交ぜて朗読します。

ゲストは第1回に続いて再登場の石渡紀美さんです。

◇石渡紀美(イシワタキミ)
詩人。埼玉県桶川市在住。しっかり地に足が着いていながらどこまでも自由な人。

◇小森岳史(コモリタケシ)
ダブルタケシのデカいほう。最近ネット古書店を開業。
http://trixis.shop-pro.jp/

◇カワグチタケシ(カワグチタケシ)
ダブルタケシのちっちゃいほう。最近岸田衿子詩集を全冊コンプリート。

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第17回芸工展参加企画
DOUBLE TAKESHI PRODUCTION PRESENTS T.K.REVUE04
TRIBUTE TO 岸田衿子
Evergreen Knee-High Revue
エヴァーグリーン・ニーハイ・レビュー

2009年10月24日(土)18:00開演
出演:石渡紀美、小森岳史、カワグチタケシ
料金:1000円
会場:古書ほうろう(東京都文京区千駄木3-25-5)   
    tel.03-3824-3388     

会場の地図はこちら↓
http://www.yanesen.net/horo/about/
東京メトロ千代田線千駄木駅2番出口を地上に出てそのまま左に7~8分。JR山手線日暮里駅からの道のりも楽しいです。
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岸田衿子 (キシダエリコ)
1929年東京生まれ。詩人・童話作家・作詞家。女優の故岸田今日子の姉。最も世に知られた仕事はカルピス名作劇場の主題歌の作詞かもしれません。『フランダースの犬』『アルプスの少女ハイジ』『あらいぐまラスカル』『赤毛のアン』も衿子さんの作詞です。小さいころ絵本で出会った方も多いのでは。 一年の半分以上を浅間山麓に暮す「森ガール」の草分け的存在(!)。

当日は谷中芸工展という地域のアートイベントの開催期間中で、古書ほうろうさんのご近所のギャラリーやカフェでもたくさんの催しがあります。秋の下町散策を兼ねて、是非ニーハイでご来場ください!

2009年10月11日日曜日

タータン・メイツ

東京湾岸はキンモクセイの香りで満ちています。新横浜の日産スタジアムでサッカー日本代表vsスコットランド代表を観戦しました。

試合とか新召集選手とかもですけれど、実は今回一番楽しみにしていたのがスコットランド代表サポーターのファッションです。 というのも、1998年フランスW杯にスコットランドが出場したとき、ゴール裏スタンドを占拠した民族衣装の一群が衝撃的で、それを日本で生で見られる機会はそんなにない!ということで。

スコットランドの民族衣装といえばタータンチェックのキルト、男性の巻きスカート姿ですね。キャンディ・キャンディの丘の上の王子様みたいな。

乗り換え駅の中目黒でさっそく向かい側ホームを出て行く東横線急行にそれらしき姿を見つけました。新横浜駅やスタジアムのコンコースにももちろん。そりゃまあ、地元日本人サポーターに比べたらわずかな人数ですが。

元々タータンチェックというのは、日本の家紋と同じで、家系によって織り柄が異なり、それぞれの柄に家名がついているものなのだそうです。代表チームのユニフォームがネイビーなので、濃紺や深緑をベースにしたチェックのキルトを履いている人が多かったのですが、他にもオレンジ色や朱色のもあってとてもきれい。

トップスはほとんどがユニフォームかTシャツで、正装の人はひとりしか見つけられませんでした。足元はハイソックスにギリー靴が正式なのですが、トレッキング・ブーツが人気みたいで、そのバランスもなかなかかわいいです。

でもね、スコットランド人ってとにかくデカくてゴツいんですよ。駅とかで隣り合うと。ま、そのギャップも含め。

試合は、プレイも応援も代表戦らしく大味でした。レフェリーとボールパーソンはよかったと思います。

2009年10月3日土曜日

すべて支那人は明後日の新聞の愛読者です。

雨が降ったり止んだりの土曜日の昼下がり、 PARCO劇場で『中国の不思議な役人』を観劇しました。 寺山修司の戯曲を白井晃が、アングラテイストは残しつつ、すっきりポップなミュージカル活劇にリメイク。

2月にTKレビュー3で共演させていただいたエミ・エレオノーラさんが、上海中のあらゆる本から「私」という文字を切り抜いてしまう肺病持ちの娼婦という、寺山ならではのキャラを華やかに演じています。

舞台美術は天井桟敷の小竹信節。竹ひご細工とか割り箸ピストルを巨大化したようなウッディーな可動からくり装置が、男子の工作ゴコロをくすぐります。

そんな舞台の上で動いている人たちを眺めているのはそれだけで楽しいことですが、今回は役者さんとダンサー(舞踏家)たちの動きや立ち姿の違いを観察しました。エミさんはそのどちらでもなく、エンターテイナーという感じ。カーテンコールのおじぎの仕方とか。

舞台にいる時間はそれほど長くはないのですが平幹二郎の圧倒的な存在感。女衒役の岩松了もナイス・キャスティング。夏未エレナ演じる主人公花姚の兄、麦役の田島優成くんは瑛太と森山未來と田中圭のいいとこどりしたみたいにチャーミングな若手俳優。今後要注目ですね。

終演後、楽屋口にてエミさんにシングルモルト・ウィスキーの差し入れ。出演者と関係者とでごったがえしていました。