カミングアウトしているゲイの劇団フライングステージの第35回公演「トップ・ボーイズ」を下北沢 OFF・OFFシアターにて鑑賞。敬愛するますだいっこうさんが、2007年の「サロン」以来3年ぶりに出演ということで、わくわくしながら18時半の開場時間直後に会場入りしました。
10年程前にフライングステージを観始めた頃、客席は9割がた男子。近年は女性のお客様も増えて半々ぐらいな感じでしたが、今日のソワレはひさしぶりに男子比率、同性カップル比率高く。それはそれでテンション上昇(笑)。
あらすじは劇団のサイトをご覧いただくとして、アラン・チューリング/大木健司役のますだいっこうさんの抑えた渋い芝居にヤラレました。そしてフレディ・マーキュリー役の加藤裕さんの立ち姿がツボ過ぎていちいち爆笑、ボヘミアン・ラプソディのリップシンクで最高潮に。本物のフレディも大好きです。オスカー・ワイルド役の松之木天辺さんがルーファス・ウェインライトばりの美声で歌う「虹の彼方に」に感涙。
パーティに招かれた9人のゲイの偉人たちのうち4人がイギリス人でした(あとはアメリカ人、フランス人、イタリア人が各1人ずつ、日本人が2人)が、イギリスでは1967年まで同性愛は犯罪だったということもこのお芝居で知りました。
同性愛者であることの幸福と不自由、カミングアウトによって獲得する自由と差別、などなど。いろいろな相反する立場を複数の登場人物の台詞にちりばめた関根信一さんの脚本にはいつも、大笑いさせられながら、セクシャリティに関わらず人間が生きるということの本質的な意味を考えさせられます。
セクシャル・マイノリティなんていう言葉を僕も普段簡単に使ってしまうのですが、「マイノリティ=少数派」じゃなくて「多様性」って考えたほうがいいんじゃないかな、とか。
客席最後列に篠井英介さんがいらっしゃいましたが、オーラ消しまくりでした。ステキ。
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