2010年12月23日木曜日

御来場御礼

本日は、Marguerite Press Presents Biweekly Poet Vol.17 に多数ご来場いただき、ありがとうございました。タンバリンギャラリーの白い壁を飾るたくさんのタンバリン作品たちもにぎやかに、楽しく朗読させていただきました。

少々客席が窮屈だったとは思いますが、長時間お付き合いいただき感謝。自分でも気づいていなかったことがいろいろわかりました。宿題にします。

本日のセットリストです。10年ぶりに朗読する詩もありました。

1. (タイトル)
2. 無題 (都市の末梢神経が)
3. Universal Boardwalk 2009-2010
4. 初雪
5. 朝
6. コインランドリー
7. Winter Wonderland
8. Angelic Conversations
9. クリスマス後の世界
10. Planetica (惑星儀)
11. 虹
12. 声
13. ガーデニアCo.
14. Doors close soon after the melody ends
15. from across the kitchen table
16. 答え
17. 無題 (late summer / early autumn)

アンケートの回答も面白いのが多くて、いま一人で読んで笑っています。「ありがとうございます」が早過ぎ、っていうのがベストアンサー。確かに。余韻は大事ですねー。

ひとりってこわいけれどおもしろい。機会を作ってくださった永井宏さんマーガレットプレスタンバリンギャラリーのみなさん、ありがとうございました。

これで今年の詩の仕事はすべて終了。来年の予定もぼちぼち入っていますので、また機会をあらためてご案内させていただきたいと思います。

このブログを訪れてくださる皆さん、2010年は大変お世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。

Merry Christmas & Have a nice holiday!!

2010年12月9日木曜日

triola 弦楽コンサート"Resonant"

triolaはヴァイオリンの波多野敦子さんとヴィオラの手島絵里子さんのふたりによる最小単位弦楽アンサンブル。そこで奏でられるグルーヴィで美しい音楽、偶発性と緻密な計算によって紡ぎ出される繊細で豊かな和声は、キース・リチャーズとロン・ウッドのギター二本の絡みを想起させます。

下北沢leteで開催される"Resonant"と銘打たれたコンサートには、「似顔絵音楽」という観客の一人をイメージして、その場で波多野さんが作曲しtriolaが演奏するコーナーがあります。

芸術家は日々自身と向き合い、独自の作品を創造するために苦闘し続けています。一方、観客・聴衆は都合の良いときに、気分に合うような作品の完成型だけをピックアップして楽しみます。適切な対価を払うことでそれを可能にするわけです。

ところがこの「似顔絵音楽」では、モチーフであるひとりの観客に作曲家が向き合い、脳に浮かぶ旋律、和声、リズムをその場で具体的な作品として譜面に起こし、演奏するというプロセスをエンターテインメント化して見せるという離れ業をやってのけてしまうのです。

今日のモチーフである観客ツキモトさんの印象を音楽化することを、波多野さんはだいぶ苦労していましたが、出来上がったのは雅楽のような不思議な和音を持つ見事な天上の音楽でした。

このように、圧倒的な才能とイマジネーションで疾走する波多野さんの音楽は、時にノイズミュージックすれすれのところまで踏み込んでいきますが、これを地上につなぎとめ、ポップミュージックとして成立させる手島さんの安定した演奏。このバランスの妙がtriolaの魅力だと思います。

折りしも今日が30回目の命日だったジョン・レノンの"Happy Xmas (War is over)"のカバー、新曲「駆け落ちクジラ」の奇数拍子のリフ主体のプログレ的盛り上がりも楽しく、満員の会場を共鳴させ、幸福感で充たしました。

次回"Resonant"は2011年2月5日(土)とのこと。そのころには現在制作中の新譜がリリースされているかもしれません。楽しみです。

 

2010年12月4日土曜日

新クラシックへの扉

先々月お知らせしたとおり行ってきました師走の錦糸町。最近お気に入りの店バスモティでバングラデシュ・カリーを食べ(日替ランチは豆腐キーマ)、すみだトリフォニー大ホールへ。新日本フィルハーモニー交響楽団『新・クラシックへの扉 第10回 土曜午後2時の名曲コンサート』を鑑賞しました。

今日の演目は、ボロディン『だったん人の踊り』、シベリウスのヴァイオリン協奏曲二短調op.47、チャイコフスキー『くるみ割り人形組曲』の3曲。第9は無くても、くるみ割りを聞かないと年が越せない天邪鬼には見逃せない組合せ。

指揮者は楽団音楽監督のクリスティアン・アルミンク(39歳)、ソリストは21歳の南紫音さんでした。

アルミンク氏の指揮ははじめて聴きましたが、金髪で2メートル近い長身の貴公子風が全身を使って躍動感溢れる音楽を紡いでいく姿には確かに華があります。花のワルツのエンディング、シベリウスの2楽章冒頭の木管が一本ずつ重なり増える部分の処理など、すっきりきっちりオケをコントロールしていて、気持ち良く聴かせる。 聞けば大層な御曹司だそう。育ちの良さがプラス方向に音楽に作用していると思います。

北九州生れの南紫音さんは、若くて美人なうえに技術が正確で、最高音域が数度ヒステリックに響いてしまったところ以外、ほぼノーミスでこの難曲を乗り切り、大喝采を受けていました。

今日の演奏で一番印象に残ったのはボロディンでした。 特に管楽器がよかったです。1月のハイドン、ブラームスはどうしようかと、思案中。 2000円だからまた行っちゃおうかな。

そうそう、12月23日(祝)タンバリンギャラリーで開催されるソロライブの告知が、主催マーガレットプレスさんのサイトに出ました。ありがとうございます。どうぞ皆様お誘いあわせの上、ご来場ください!
http://marguerite-press.net/margueritepress/2010/12/post-191.html