憲法記念日。9条! 東京メトロ有楽町線に乗って、有楽町東京国際フォーラムへ。GW恒例のクラシック音楽フェス "ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014"。今年で10回目ということで、例年のようにひとつのテーマを設けていません。僕はベートーヴェンの室内楽、ブラームスとシューベルトのピアノ曲を選びました。
■公演番号:123 ホールB7(ゲーテ) 14:15~15:20 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調op.95「セリオーソ」、弦楽四重奏曲第7番ヘ長調op.59-1「ラズモフスキー第1番」
プラジャーク弦楽四重奏団
結成1972年、チェコのべテランカルテット。いぶし銀の技が光る。40年以上ずっといっしょに演奏しているだけあって、タイム感が完全に揃っています。室内楽を間近に聴くとメンバーのキャラクターや関係性が見えてきます。上機嫌なトム・ウェイツといった感じの風貌のチェロ奏者ミハル・カニュカ氏がムードメイカー。アクションも大きい。
■公演番号:184 よみうり大手町ホール(プルースト) 16:15~17:00
シューベルト:ピアノソナタ第21番変ロ長調D960
アダム・ラムール(ピアノ)
今年3月に完成したばかりの新しいホールです。アダム・ラムール氏は猫背のイケメン。アーティキュレーションが独特で、その演奏姿勢と相俟って、グレン・グールドを思わせます。遺作ソナタを弾くにはまだ若いなあ、と思いましたが、シューベルトって31歳で亡くなってるんですよね。いまのラムール氏とほとんど変わらないんじゃないでしょうか。
■公演番号:137 ホールB5(カフカ) 21:30~22:45
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番ホ短調op.59-2「ラズモフスキー第2番」、弦楽四重奏曲第10番変ホ長調op.74「ハープ」
プラジャーク弦楽四重奏団
交響曲やピアノソナタみたいにキャッチーなサビがないためとっつきにくい印象のベートーヴェンの弦楽四重奏曲ですが、視覚的な面白さもあるので是非ライブで観てもらえたらと思います。サッカーで言ったらディフェンダーのマークの受け渡しとか、ダイレクトパスをつないでゴール前に迫るとか、そんな感じのやりとりが随所にあります。そして、響いてくる音楽は間違いなく美しい。
明日はブラームスの日です。それではまた、ごきげんよう。
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