今日もお天気。『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014』 2日目はピアノのプログラムを2つ聴きました。
■公演番号:231 ホールB5(カフカ) 11:00~ ブラームス:16のワルツop.39、シューマンの主題による変奏曲op.23、ハンガリー舞曲第11番、第21番
クレール・デゼール(ピアノ)、エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)
連弾というのは幸せな光景だなと思います。最前列のチケットが取れたのですが、ステージを囲みU字型に配置された客席の演奏家の真後ろで、1台のピアノに向って並ぶふたりの背中を眺める格好。これがよかった。ブラームスに連弾の曲が多いのは、クララ・シューマンの隣で弾きたかったからに違いない。ときおり触れるふたりの肩。男性ピアニストの右手と女性ピアニストの左手が交差するときに女性の脇下に男性の腕が通る。クララが中音域のスローで甘い旋律を弾くとブラームスにしなだれかかるように作曲されている。そんな発見がありました。しかも変奏曲の主題は彼女の夫の作品からという屈折。ブラームスってなんかかわいいな。
■公演番号:273 よみうりホール(ダ・ポンテ) 15:00~
ブラームス:3つの間奏曲op.117
シューマン:交響的練習曲op.13
仲道郁代(ピアノ)
ビックカメラ有楽町店7階のよみうりホールは1957年竣工。曲線を活かしたスペイシーで昭和感溢れるたたずまいは新しいコンサートホールにはない味わいがあります。「3つの間奏曲」はブラームスのピアノ曲のなかで一番好きです。シューマンの夭折から30数年後、息子を亡くしたクララを慰めるために作曲されたララバイ。クラシックの演奏会としてはめずらしくMCが入り、ピアニスト自ら解説しました。ヒューマンエピソードだけでなく、和声の特徴と表現について演奏者としてしっかりとした考えを述べているのに好感を持ちました。
明日もフェスは続きますが、僕のLFJ2014はこれでおしまいです。今年も楽しませてもらいました。どうもありがとうございます。また来年会えますように。
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