2010年2月7日日曜日

同行二人 A POETRY READING SHOWCASE

ありそうでなかった組み合わせ。同世代の同業者(詩人)としていつも気になり、刺戟を受けている存在である村田活彦さんと、はじめての朗読二人会を開催します。

村田さんが永代、僕は豊洲と、ふたりとも江東区在住なので、じゃあ会場も江東区でってことで、昨年三月にもイェイツのイベントでお世話になった清澄白河のそら庵さんです。

そら庵さんは、古い印刷工場を改装したカフェで、壁に染み付いたインクの匂いが妙に落ち着くステキなお店。例の回転する芭蕉像のとこです。道がちょっとわかりづらいので、ウェブで地図を調べてきてくださいね。

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同行二人 Dogyo-Ninin
A POETRY READING SHOWCASE

2010年3月13日(土)14:30開場 15:00開演
出演:カワグチタケシ、村田活彦、松浦年洋(g)、中村“ルイーザ”真美(per)
料金:700円(ワンドリンク別)
会場:そら庵(東京都江東区常盤1-1-1)tel. 050-3414-7591     
   http://www.sora-an.info/ sora_an_111@yahoo.co.jp
   
会場の地図はこちら↓
http://www.sora-an.info/access.html
東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄大江戸線清澄白河駅A1出口徒歩7分
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今回フライヤーのデザインも僕が担当させてもらいました。蕪村画の「奥の細道」をサンプリング。芭蕉と曾良にならって、早春の午後に。みなさまも、隅田川沿いのボードウォークをお散歩がてら、是非ご来場ください!

2010年2月6日土曜日

おとうと

毎日寒いですね。ユナイテッドシネマ豊洲で『おとうと』を観ました。大田区にある希望ヶ丘商店街の小さな薬局を舞台にしたお話です。 吉永小百合の娘役の蒼井優目線で物語が進みます。

山田洋次監督作品をいつもテレビで観ていて、くぐもった色調の画面に古臭さを感じていたのですが、劇場で観ると実にしっくり来るものなんですね。

映画自体はヨウジ的というよりも、台詞やフレームワークは小津映画のようでした。松竹の伝統芸なのかな。キムラ緑子のストッキングのかかとがほつれているところ、吉永小百合が大阪に向かうとき新幹線の通路側の席に座っているところ、などなどたくさん細かい演出があって、丁寧に作られています。

脇役だと、ホスピスのスタッフを演じた石田ゆり子がよかったです。年を重ねるごとにいい役者さんになっていくと思います。

テレビドラマの『ありふれた奇蹟』でも思いましたが、加瀬亮は作業着が似合います。あと、アイリッシュトラッドとの親和性が高いみたい。

2010年1月17日日曜日

スリーピング・ビューティ

お天気ですが、気温が上がらない土曜日。Bunkamuraオーチャードホールでレニングラード国立バレエの「眠りの森の美女」を観ました。ゴージャスな舞台装置で生オケをバックに訓練されたダンサーたちが繰り広げる豪華絵巻。

これでもかというぐらい次々に繰り出されるチャイコフスキーの甘美な旋律で、上演時間の三時間半はあっという間に過ぎていきます。

優雅に見えて、実は強靭なフィジカルに裏打ちされた完璧なボディバランスが求められるバレエ・ダンサーたちは、アーティストというより完全にアスリート。ただそのトレーニングは勝敗や記録ではなく、ひたすら美のためだけに奉仕されるという。堪能しました。

ところで、レニングラードっていう地名、いま使ってませんよね。サンクトペテルブルクじゃないかと。。

そんなわけで、2010年もよろしくお願いします!

2009年12月24日木曜日

クリスマス・イン・ラサ

小春日和の午後、上野の森美術館で「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」を鑑賞。展示物も素晴らしかったのですが、美術館前で静かに行われていた抗議行動も素晴らしかったです。

数年前から天葬(鳥葬ともいいます)になぜか異常に惹かれて、チベットに関する書籍を当ったりしていました。今回の展示では、チティパティという鳥葬場の守護精霊の装束が唯一その関連でした。というのも、中国当局が天葬は野蛮な習俗として、現在は執り行われていないという公式な見解を持っているからみたいです。

チティパティは画像の通り、ハロウィンの骸骨の全身タイツの黒いところを赤に変えたような姿をしていて、川喜田二郎の『鳥葬の国』の遺体解体描写を彷彿とさせます。鳥が食べ易いように、食べ残して他の獣に荒らされないように、すべてのパーツが専門の医僧により処理されるのだそうです。

岩ばかりで水も燃料も貴重なチベットでは、天葬はとても合理的でクリーンな埋葬方法なのだと思います。

そりゃまあ、大英博物館は大航海時代の、ルーブル美術館はナポレオン時代の侵略戦争の戦利品、略奪品の展示から始まったものですが、何百年の時間に浄化(or美化)されているこれらと異なり、いまリアルタイムで起きていることですから、伝わるものが違います。

この感じをうまく言語化できませんが、よく考えてみたいと思います。

※主催者側と抗議団体のそれぞれのサイトです。
http://www.seichi-tibet.jp/
http://www.seichi-tibet.com/

2009年11月23日月曜日

泉屋のクッキー

ここ数日は寒暖の差が激しいですね。ユナイテッドシネマ豊洲で『なくもんか』を観ました。 文京区にある架空の商店街を舞台にした宮藤官九郎脚本、水田伸生監督、阿部サダヲ主演の映画です。

クドカン作品らしい、小ネタと伏線が張り巡らされたコメディですが、意外にも(?)「いい話」。笑えます。竹内結子が『ランチの女王』以来のワイルドなキャラクターを好演。ちょっと見直しちゃったな。

阿部サダヲ演じる主人公の山ちゃんが、幼い頃からずっと大事にしている泉屋東京店のクッキー缶。そういえば実家にあって、端切れ布とか入れていました。

2009年11月3日火曜日

東京2-0川崎

昨晩のゲリラ豪雨と打って変わって、快晴の文化の日。国立競技場で、2009Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝を観戦。いい試合でした。

14時キックオフの試合で、開門11時。11時半頃スタジアムに着いたら、もうゴール裏はぎっしり、バックスタンド最上段に席を確保。昨夜の雨で空気が澄んでいたせいか、遠くの富士山がくっきり見えました。

ぴりっと乾いた秋の野外に数時間いて、くちびるが乾燥しました。日なたは日陰より気温が高い。とか、日が傾くと影が伸びる。とか、当たり前のことを当たり前に感じられるのが、屋根無しの国立競技場のいいところ。雨の日の試合は大変ですが。。

2009年10月25日日曜日

初恋

昨日は"Evergreen Knee-High Revue"でした。あいにくの雨にもかかわらず会場にいらしていただいたみなさん、いろんな都合で来られなかったけれど気にかけてくださったみなさん、どうもありがとうございました!

今回は岸田衿子さんにトリビュートというかたちになりましたが、こんなふうにテーマを決めた朗読会というのを主催したのは初めてでした。終演後に声を掛けていただいた方のお話やアンケートを読むと概ね好評だったようで、あらためて衿子さんの作品の持つ力を実感しました。

朗読会が終って、会場の古書ほうろうさんでしばらくまったりしていたら、なんと岸田衿子さんご本人からお店あてに電話が! 僕も出演者の役得で二言三言お話しさせていただきました。とてもうれしかったです。

そのあと、持っていった「名作アニメ劇場」の主題歌集をかけてもらって、お客さんたちとみんなで盛り上がりました。クラシックなアニソンが大音量で流れる古書店ってステキです。