2025年5月15日木曜日

Cafe Yummy Koenji Chimin

日脚伸ぶ。高円寺Cafe YummyChiminさんのワンマンライブを聴きました。

まず加藤エレナさん井上"JUJU"ヒロシさんが登場し、ピアノとテナーサックスでブルースを2曲。エレナさんのクリスプなプレイにJUJUさんがスタッカートで応えるミディアムテンポのジャムセッションと「我が心のジョージア」のテーマでスローバラードをしっとり聴かせ、3曲目の「茶の味」からChiminさんが加わる。

既に温度の上がったところに様子見することなく全開の歌声で臨む。シンガーとバックミュージシャンという関係性ではなく、3人でひとつの空間を作り上げるんだ、というメッセージの伝わるオープニングでした。

続く「言葉ひとつ」は近年セットリストの後半に置かれることが多い佳曲。JUJUさんのソプラノサックスの澄んだトーンにChiminさんの中高域が冴えます。そしてサンバのリズムの「残る人」、3/4拍子の「住処」へと繋がる。前半ラストの「チョコレート」は5月1日の蔵前の弾き語りライブでも歌っていましたが、この曲に限ってはフルート入りのアレンジのほうが僕はしっくりきます。

前半同様に第2部もエレナさんとJUJUさんのインスト曲から始まる。Carla Bleyの "Lawns" は眩しい日差しを浴びる芝生というより、夏の夕暮れ時の露に覆われた庭を思わせる。2ビートの「シンキロウ」、佐藤嘉風さんとの共作曲「呼吸する森」への流れも滑らかでした。「私の感じる真理みたいなものを歌詞にしている」というChiminさん。今回はMC少なめでしたが、詩声の表現力で充分に伝わるものがありました。

次のライブは6/24(火)に門前仲町ChaaBeeでソロ弾き語りとのこと。僕も2019年に『同行二人 #卯月の朝』でお世話になった元鉄工所のクールなギャラリーカフェです。

Yummyさんを訪れるのは昨年11月以来。とても感じの良いお店で、マイクを通しているのにミキサーやスピーカーの存在を忘れさせるナチュラルな音響も素晴らしかったです。

 

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