夕やけだんだんが夕陽に染まるころ、谷中ぎんざ商店街を通って、古書信天翁に着きました。Double Takeshi Production presents TKレビューvol.7 "transmission knocking’bird revue" にご来場のお客様、お手伝いや応援してくれた方々、共演者のみなさん、どうもありがとうございました。
小森岳史とはTKレビューの前身"3K"を始めた2000年から、毎年コンスタントに共催・共演しています。生硬で知的な暴力性を湛えた初期作品から徐々に「軽み」を加えてきたように思います。開演前に僕が、先頃亡くなったロックスター、ルー・リードの"Xmas in February"をかけていたのですが、それにかぶせてか、彼の"Why Do You Talk?"の訳詞をリーディングしたのがよかったです。
石田瑞穂さんの朗読ははじめて聴きました。まさしく「朗読」と呼ぶのが相応しい正統派の静謐な朗読で、吃音を模した不自然なリズムのこなれていないところなんかも「そうそう現代詩ってこんな感じだった」と思いました。作品テキストが端正で美しいので、よけいにそう感じたのかもしれません。小森さんの「変化のときが訪れた」(サム・クックの訳詞)と僕の「Universal Boardwalk 2009-2010」から「十月」をカバーしてくれました。
児玉あゆみさん(画像)のパフォーマンスには会場にいた誰もが強く感情を揺り動かされたのではないかと思います。作品に込められた祈り、伝えるための言葉選び、息づかい、声。途中、僕の「虹のプラットフォーム」のカバーが挿入されましたが、全体の流れに完璧に溶け込ませる力量は本物です。とがりまっくたエキセントリシティゆえにスタンダード化してしまう。音楽ならビョーク、美術なら草間彌生。児玉さんは詩(もしくは朗読)の世界でそういう存在になる可能性を持っているといっても過言ではないでしょう。
そんな感じでカバー祭なTKR07でしたが、天邪鬼な僕は自作詩のみで。「(タイトル)」、「ANOTHER GREEN WORLD」、「月の子供」(書きかけの詩)、「観覧車」(新作)、「水玉」、「花柄」、「Doors close soon after the melody ends」の7篇を朗読しました。フィジカルをトップコンディションにもっていくことができず、悔いの残る内容になってしまいました。修正すべきところはよく判っているので、いい準備をして次のライブに臨みたいと思います。
2013年のライブは残すところあと1本。出入り自由のにぎやかなフェスです。是非!
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年末特別企画! Eniship ~愛するみんなと~
日時:2013年12月29日(日) Open 15:00 Start 15:30
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,500円 当日2,800円(ドリンク代別)
出演:レオンwith2福神 *Music
ふてこいがーるず *Music
ヒグチケイとゆかいな仲間達 *Music
アカリノート *Music
YuReeNa(ex.武井ゆりな)*Music
桂有紀乃 *Music
平林純 *Music
Little Woody *Music/Animation
カワグチタケシ *PoetryReading
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