2013年11月3日日曜日

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語

曇り空の日曜日、ユナイテッドシネマ豊洲で、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』を観ました。

前作から1年(オリジナルのテレビシリーズからは2年半)。魔法少女たちのその後ということになりますが、実は主要な登場人物5人のうち3人は戦闘中に死亡、主人公まどか(画像中央奥)は「円環の理」となって概念化、残されたほむら(画像中央手前)が荒廃した世界でひとり闘い続ける、というのが前作のエンディング。

ところが新作では魔法少女が5人揃って学園生活を送っているシーンから始まります。そして夜な夜な力を合わせて華麗に敵(ナイトメア)を倒しています。そのなかで、ほむらひとりが「私達の闘いってこれでよかったんだっけ?」と疑問を抱いている。

それは仮想された街に魔法少女たちを閉じ込める罠だった。

「あなたはこの世界が尊いと思う? 欲望よりも秩序を大切にしている?」という問い。世界中の魔法少女たちの運命を救う「円環の理」よりも強い「愛」によって、ほむらは宇宙を崩壊させてしまう。「愛」は美しく優しいいだけではなく、嫉妬も独占欲も含んでいるから。

現代日本のアニメーション技術が世界最高レベルであることは間違いなく、その粋を極めたダイナミックかつ繊細な映像美で魅せますが、ストーリーは混沌を極め、カオスを収拾しないまま映画が終わります。挑戦的な問題作。もう一度仔細に検証してみたくなる。はたして次作が製作されることはあるのでしょうか。



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