2013年9月14日土曜日

VAMOS ブラジる!?

2013 第2回 VAMOS ブラジる!? ♪音楽で結ぶ中央線ブラジル化計画♪』に、今年は The Xangos が参加するとあって、これは見逃せないと出かけました。

このイベントは、荻窪、西荻窪、吉祥寺の6店舗を会場とし、9月14日(土)13時から翌15日(日)22時まで、1時間刻みで出演者が入れ替わり、約100公演が繰り広げられます。すべてドリンク代のみの投げ銭制で、観客は気になる演奏者をチェックして各会場をはしごするという楽しいフェスです。

オルタナ・ボッサ・トリオ The Xangos は、ギターの中西文彦さん、7弦ギターとバンドリンの尾花毅さん、ボーカルのまえかわとも子さん(左利き)の3人組。湘南方面を中心に活躍していて、都内のライブは本数が少なく貴重です。この日は14時から西荻窪のブラジルカフェ"copo do dia"、16時から吉祥寺の"world kitchen BAOBAB"の2公演があり、両方に行ってきました。

"copo do dia"のThe Xangos はメロウでカジュアルな佇まい。明るい午後の住宅街を行きかう人たちを背景に、ここちよいリズムで聴かせます。ふたりのギタリストは、表現は控えめながら抑制の効いた演奏をしましたが、ボーカルのまえかわさんはどこまでも自由。旋律を自在に羽ばたかせ、その高低差に軽いめまいを覚える。

約40分の演奏が終わり、会場の外に出ると尾花さんがいたので「BAOBABも行きます」と伝えると、「次はドッカンといきますよ!」と笑います。西荻窪から吉祥寺まではJR中央線で一駅。西荻の可愛らしいお店をいくつか覗きながらゆっくり移動しました。

"world kitchen BAOBAB"では、尾花さんの言葉通り、グルーヴマシンと化したThe Xangos でした。三人それぞれの演奏が逸脱と収斂を繰返しながら、ぎりぎりのところでバランスを取るスリリングな音楽。満員の客席を完全に掌握していました。ライブは演奏者だけでなく、会場全体が作る空間そのものだというのがThe Xangosを観るとよくわかります。

サーティーワンのアイスクリームを食べながら、次に向かった吉祥寺のジャズバーSTRINGSで聴いた行川さをりさん(vo)と前原孝紀さん(g)のデュオも、細部まで行き届いたテクニックとエモーションの表現に優れた完成度の高い素晴らしい演奏でしたが、これに比べてThe Xangos のごつごつした音の塊、破天荒な疾走感は明らかに異形で、オルタナの名に恥じないものでした。

まえかわとも子さんはソロのギター弾き語りもいいんです。是非こちらも!

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カワグチタケシ presents "Kitchen Table Music Hour vol.1"

日時:2013年9月28日(土) Open 15:00 Start 15:30
出演:ノラオンナ(歌とウクレレ)
    まえかわとも子(歌とギター)
会場:JAZZ喫茶映画館
    〒116-0013 東京都文京区白山5-33-19
    03-3811-8932 http://www6.ocn.ne.jp/~eigakan/
料金:無料(1drink order)+投げ銭 
※会場の地図はこちら

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