2013年9月19日木曜日

Poemusica Vol.21

今年の中秋の名月は天文学的にも満月で、これが次に一致するのは8年後の2021年だそうです。多くの人たちが7年後のことを想像している傍で、8年後のことを考えるものいいかもしれませんね。そんな十五夜に下北沢 Workshop Lounge SEED SHIP にて "Poemusica Vol.21"が開催されました。

この2日後の9月21日は宮沢賢治が1933年に37歳で亡くなってから80年が経ちます。そこでオープニングに『銀河鉄道の夜第3稿から、主人公ジョバンニとブルカニロ博士のラストシーンの会話を朗読しました。

同じく宮沢賢治作詞作曲『星めぐりの歌』で、空気をそのまま引き継いで古川麦さん(画像)の演奏が始まりました。フルサイズのと子供用のショートスケールのと2本のガットギターを取り換えながら歌います。ギタリストとして、表現(Hyogen)Doppelzimmer など複数のプロジェクトでも活躍していますが、フォルクローレ、ルーツミュージックに対する深い愛情、確かな演奏力、けれん味の無い誠実なソングライティング、訥々とした歌声に、四半世紀前にはじめてLittle Creatures を聴いたときのようなわくわくを感じます。

つづいて音橙(おと)さん。ピアノ弾き語り。3ヶ月間のライブ休止明けということで、リハーサル中は「緊張する」を連発していました。ダークブラウンのニットワンピースからのぞく腕も脚も華奢で心配になっちゃうほどですが、本番はピアノも歌も実に堂々たるもの。ピアノの一音一音に込めたられた思い、途切れない集中力、澄んだ声、切ない歌詞、オーソドックスながら鮮度の高い旋律。その姿の美しさに、会場にいた多くの人たちが息を呑んで見とれていました。

僕の2番目の出番は満月にちなんで「月」の出てくる詩を3篇。「無題(静かな夜~)」、音橙さんの1曲目「あの夏の日」から花火の描写を受け取って「水の上の透明な駅」、「虹のプラットフォーム」。

そして、トリオアカシアーノさんの1曲目が「劇団プラットホーム」と、タイトル付けでつないでくださいました。歌劇団タンゴアカシアーノのアコースティック編成がトリオアカシアーノ。ボーカル立川亮さんが圧倒的な存在感で表現するのは、鉄道マニアの少年ゲイのコンビニ店員40代女子イメクラで甘えん坊に還る部長、などなど。ちょっとおかしな市井の人々。ピアノ田原亜紀さん、ウッドベース若山隆行さんの完璧な演奏に乗せて歌う姿は、フレディ・マーキュリーの歌唱力を持つブライアン・フェリーといった趣きでした。

さて、来月のPoemusicaは、体育の日。祝日ですので、いつも気になっていても平日はなかなか来られない、という方はチャンスです。この機会に是非。もうおなじみ唄子さん(超美人)はもちろん、1年ぶりに登場するRio Nakano くん(ガチでイケメン)のライブペインティングも楽しみです!

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Poemusica Vol.22
日時:2013年10月14日(月・祝) Open 18:00 Start 18:30
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
    世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
    03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
    yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,300円 当日2,500円(ドリンク代別)
出演: 中田真由美 *Music
    唄子 *Music
    Minako *Music
    9×9 *Music
    Rio Nakano *Live Painting
    カワグチタケシ *PoetryReading

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