平日の昼間とはいえ、丸の内TOEIの客席平均年齢は推定65歳超。小林政広監督、仲代達矢主演のロードムービー『春との旅』を観てきました。
名作です。北海道の過疎地でふたりで暮らす足を悪くした元漁師の祖父とO脚の孫娘が、孫娘の失業をきっかけに、疎遠になっている祖父の兄姉弟を訪ねる旅に出る。現代のお話なのに、携帯電話は一度も出てきません。
人気のない田舎の駅のホームに夕方降り立ったときの、横から差す西日の光線の角度、忘れていましたが確かに経験したことがあります。
訪ねていく先々がちょい役含めてすべて名優です。シンプルに抑制された演出の中で、 大滝秀治、菅井きん、淡島千景、田中裕子、柄本明、美保純、香川照之、、と次々に繰り出されるいぶし銀の職人芸。豪華です。孫娘の春役の徳永えりはピチレモン出身。『フラガール』でも好演していました。
それから、東京メトロ丸の内線で池袋へ。梅舎茶館さんで開催中の『帰ってきた!妄想中華雑貨店~YASUMI屋さんの夏物の帽子とバックの展示会~』。YASUMI屋さんは、かつて大学時代に現代詩研究会で同期だった帽子作家、原田紀先生のソロ・プロジェクト。あいかわらずチャーミングでした。
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