2018年7月14日土曜日

フィクショネス詩の教室 @tag cafe 2018

猛暑日。若く行き先の見えない情熱に溢れた下北沢の路地も日が陰るとすこしだけ涼しくなります。今年もフィクショネス詩の教室 @tag cafe が開催されました。

2014年7月に閉店した下北沢の伝説的新刊書店フィクショネス。詩の教室が始まった2000年には普通に店主だった藤谷治氏はいまや文芸誌の表紙に名前を見ない月は無いほどの人気小説家です。

14年半続いた詩の教室の特に後半の数年熱心に通ってくれた杵渕里果さんが毎年7月にこの会を企画してくださいます。いつもありがとうございます。

究極Q太郎「朝の夢」「石神井池のほとり」
小1男子(堺市)「はっとり」
建畠哲中腰の女
蜂飼耳「沼」
藤本徹「無題(口の中で~)」
最果タヒ移住者
芦田みのり「扉」
清水あすか「夏を口に入れる。」
A.A.ミルン「頭のわるいクマのうたえる」(石井桃子訳)
    〃  「頭のわるい混乱(ぼく)のうたえる ―くるくるまわれる―」(内野里美訳)

以上11篇の詩作品を参加者のみなさんが紹介し、お互いに共有しました。知らなかった作者や作品との出会い、思いもよらない新鮮な解釈。おかげさまで刺激的で楽しい時間を過ごすことができました。詩作も読書も基本的な孤独な行為だと思います。でも詩の読み方に唯一の正解は無い。いくつもの正解があって、それぞれが異なる光を放っているのです。そんな楽しみ方があってもいいですよね。

しばらく関西で仕事をしていて10年ぶりに参加してくれた方がいたのもうれしかった。それでも一瞬で時間が巻き戻される。あの14年半は僕の年齢でいうと34~49歳。遅い青春だったのかもしれません。

 

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