11月も後半に入り、晩秋というよりは初冬の雨。下北沢Workshop Lounge SEED SHIPで "Poemusica Vol.34" が開催されました。今回のPoemusicaはSEED SHIP初登場のミュージシャン3組との共演と相成りました
成瀬ブルックリンさん。今年の春に佐賀から東京に活動の拠点を移しました。オフステージではメタルフレームの眼鏡が似合う物静かな青年。目元にいつも穏やかな微笑を湛え知的な印象です。ところがひとたびステージに上がると、ハイパーイテンション。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、と店名だけをドラマチックに連呼するスタジアムロック「コンビニ」。知性故に見えてしまう虚無をゴージャスなエンターテインメントに転換する才能の持ち主です。
対照的にツカダコージさんはまっすぐな歌を唄います。長野県松本市出身。全国各地のストリートライブで鍛えられた声とギターは強く安定感があるが、瑞々しさを失っていない。七分丈のパンツにワークシューズ、ボタンダウンにボウタイ、というファッションで、とても礼儀正しく、差し入れで持って行ったドーナツの食べっぷりの良さといい、藤田悠治くんを思い出して、ちょっぴりしんみりしてしまいました。今日も地球のどこかで唄っているのかな。
真夏に吉祥寺BAOBABではじめて聴いた森田崇允さん。お願いしてその時と同じトリオ編成で出演していただきました。グルーヴィなガットギターのリフにヴァイオリンとボタン・アコーディオンが重なる心地良いサウンドはエキゾチックで時々ノスタルジック。すこし頼りなげなボーカルがそのゆらぎゆえにソウルフルに響くという奇跡的なバランス。濃密な音響空間を創造しています。また今回めずらしく出演者が全員男子でしたが、五島奈美子さん(Vn)の美貌と竹廣類さん(Acc)の愛らしさが華を添えてくれました。
僕は「無題(静かな夜~)」、"Unversal Boardwalk"より「十一月」、数年ぶりにカセットテープのブレイクビーツを使って「山と渓谷」、「ANOTHER GREEN WORLD」と先月ハロウィンの夜に書いた新作「線描画のような街」の5篇を朗読しました。
今回のPoemusicaはびっくりするぐらいお客様が少なかった。雨の平日夜で、とかもあるのかもしれませんが、集客面ではもっと知恵を絞っていかないといけないなと思います。そんな中でもパフォーマンスのクオリティは間違いなく高かったし、来てくださったお客様は本当に熱かった。心から感謝します!
来月のPoemusicaはクリスマスバージョン。1年のしめくくりに相応しい最高のブッキングをしていただきました。レアなクリスマスソングが聴けるかも。年末の慌ただしい時期ではありますが、是非皆様お誘いあわせの上ご来場ください!
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Poemusica Vol.35 ポエムジカ*詩と音楽と聖なる夜に
日時:2014年12月18日(木) Open 18:30 Start 19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,400円・当日2,700円(ドリンク代別)
出演:古川麦(Guitar/Vocal)+関口将史(Cello)
ちみん(Guitar/Vocal)
はらかなこ(Piano solo)
カワグチタケシ (PoetryReading)
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