2014年4月17日木曜日

Poemusica Vol.27

若葉の頃。よく晴れて気温が上がった木曜日。下北沢Workshop Lounge SEED SHIPで、Poemusica Vol.27が開催されました。

古川麦くん昨年9月のVol.21以来、二度目のPoemusica出演です。ガットギターの演奏技術が確かで、オリジナル曲のちょっと面白い和声進行も小刻みで複雑なパッセージも几帳面に弾きこなすのですが、歌声には青さと成熟が同居している。その絶妙なバランス。音楽そのものにスピード感とグルーヴがあるから飽きさせない。「音楽は風みたいなもの」と語っていたのが印象的でした。

朝香智子さん。普段は自身のバンドINUUNIQやソロミュージシャンのサポートピアニストとして活躍していますが、今回はレアなソロ演奏で。スケール感のある演奏で、かつ一音一音の粒立ちがくっきり聞こえます。ヒグチアイさんとの共作曲を歌ってくださいました。ヒグチさんのシャープな切れ味とは違う柔らかい声で、曲本来の持つ繊細な優しさが全面に出ていました。ボーカルが本業じゃない人の唄う歌の良さです。そこに初期衝動を聴くからでしょうか。

ここ数年よくライブに行ったり、銀ノラやアサノラでお世話になっているので、僕はひさしぶりな感じがしませんが、ノラオンナさんがPoemusicaに出演するのは2012年3月以来。冒頭、僕の詩「風のたどりつく先」を朗読してくださいました。この詩は2012年秋に開催されたアカリノートさんの企画ライブ「あのかぜのゆくえ」のために書き下ろした作品です。ぐっときました。いつも変わらぬ集中した演奏で、今夜ならではの風を届けてくれました。

最後はアカリノートさん(画像)がにぎやかに、そしてしっとりと締めました。彼と僕の共作曲がふたつあります。「メロディ・フェア」はアカリノートソロ演奏で。「風の生まれる場所」には僕も参加させてもらいました。この歌と「風のたどりつく先」と三部作として書いた「風の通り道」の一部も間奏に乗せて朗読しました。腰まで伸びた髪を去年切ってさっぱりした見た目になりましたが、声はますます届くようになったように思います。

僕はそれ以外には「ホームカミング」、宮沢賢治の「告別」、そしてビージーズの「メロディ・フェア」について書いたショートストーリー「希望について」を朗読しました。全体を通して、何本かの糸がからまったりほどけたりしながら風になびいているような、そんなライブになりました。

次回のPoemusicaは5月22日(木)。ポエジー溢れる夜になるのは必至。
是非いらしてください!

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Poemusica Vol.28
日時:2014年5月22日(木) Open 19:00 Start 19:30
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
    世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
    03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
     yoyaku@seed-ship.com
料金:予約・当日2,300円(ドリンク代別)
出演:小野一穂 *Music
    ちみん *Music
    鳥井さきこ *Music
    カワグチタケシ *PoetryReading

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