スプリング・ハズ・カム。春の風物詩(ってアンケートに書いてもらった)村田活彦とカワグチタケシの朗読二人会『空飛ぶ同行二人・新生篇』にご来場のお客様、Flying Books 店主ヤマジさん、スタッフのみなさん、残念ながら会場には来られなかったけれどいろいろなかたちで応援してくださったみなさん、どうもありがとうございました。
会場の最後列で村田さんのリーディングを聴いていました。ここ数年は歌に傾斜していた村田さんでしたが、今回は直球の朗読で勝負していました。なんだかとても新鮮。前半は無音で、後半はブレイクビーツや、アコーディオンのシンプルなトラックに乗せて。含羞と解放の振れ幅が大きく、迷いや優柔不断も魅力に変える強い声の力があります。
彼の詩の題材には、幼少期や少年時代のバカ男子エピソードがあるのですが、僕にはずいぶん昔に失われてしまったもの。まぶしく眺めていました。
この日は20分を2セットずつ交互にマイクの前に立ちました。僕のセットリストは以下の通り、カヴァー多めの構成です。
・Like Someone In Love(Chet Baker)
・六月・エピソード(村田活彦)
・Melody Fair(Bee-Gees)
・希望について
・観覧車
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・謎の旅人曽良(松村友次)より
・くだらない休日の過ごし方
・Doors close soon after the melody ends
・We Could Send Letters(Roddy Frame)
最近手がけている歌詞の翻訳を3曲分。最後に読んだAztec Cameraの"We Could Send Letters" は、村田さんの「六月・エピソード」に出てくる、友達に手紙を書く歌です。新作の「希望について」は観覧車の運転手が主人公のショートストーリー。ビージーズの「メロディ・フェア」にはメリーゴーランドが登場します。
昨年末に故障した喉が完全に復調し、最近はいいパフォーマンスがお届けできていると思います。自分のコンディショニングの仕方もいくらか判ってきました。歳を重ねても成長するものですね。そしてフィジカルに余裕があると客席がよく見える。とてもあたたかく、集中して聴いてくださっているのが、こちらにもよく伝わってきました。
さて、6年目の同行二人はどこへ向かうのか。更に西へ? 今いる場所からそう遠くないところへ? それとも? 来春公開。どうぞお楽しみに!
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