強い風と雨が過ぎた週末、東京湾岸は明るい春の日差しです。ユナイテッドシネマ豊洲で清水崇監督作品『魔女の宅急便』を観ました。
修行中の魔女が迷いによって魔法の力が弱まり、切羽詰まった状況に直面してそれを取り戻す、という基本的な物語はジブリ版と同じですが、アニメ版公開後に出た原作第2巻の、ライオンに尻尾を噛み切られた子カバを嵐のなか獣医師のイシ先生(浅野忠信)のところに運ぶ話、町の人たちに受け入れられデリバリー事業も軌道に乗り始めたところで配送品とともに魔女の呪いを届けているという根拠の無い風評により返品の山に、というふたつのエピソードが加えられています。
実写ならではリアリティを追求した、と監督がインタビューで答えていましたが、コリコの町の描写で公園の階段の手すりが真新しいステンレスだったり、小学校がアルミサッシだったりします。そういうディテール細かな違和感が積み重なって気になり、物語の世界に没入することができませんでした。
ジジがCGなのも残念。台詞がなくてもいいから本物の黒猫を使ってほしかったな。
キキが両親と暮らした魔女の国、コリコの商店街や町の人たちの原色の衣装なんかはとてもよかったので、ファンタジーに徹するべきだったのかもしれません。
キキ役の小芝風花は(赤いリボンはつけてないけど)なかなか愛らしいです。美少女のパンチラが大好物って方は必見。父親オキノ役の筒井道隆はオロオロしている男を演じたら当代一。母親コキリ役の宮沢りえ、オソノさんの尾野真千子もはまり役です。
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