2010年11月6日土曜日

NHK音楽祭2010

11月ですね。11月は一年で一番好きな月。ツイードと図書館と落葉の11月。そして、11月に一番似合う音楽はブラームスだと思います。

というわけで、秋晴れの渋谷公園通りを上り、NHKホールまで。音楽祭2010、指揮アンドレ・プレヴィン、演奏NHK交響楽団、演目はブラームスの 交響曲 第3番 ヘ長調 作品90、交響曲 第4番 ホ短調 作品98の2曲です。

結構長生きした割に、もともと4曲しかないブラームスの交響曲ですが、いずれも異なるコンセプトを持つ名曲揃い。特に3番は大好きで、さっき数えたらこの曲だけでCDを9枚持っていました。

プレヴィン氏については、1970年代にロンドン響と録ったチャイコフスキーのバレエ音楽を愛聴しており、華麗で正確、輪郭クッキリという印象を持っていたのですが、40年の歳月が音楽に重厚さを加えていました。

1929年生まれのプレヴィン氏は81歳。足元が若干覚束なく、椅子に座っての指揮でした。テンポも幾分スローなものでしたが、オーケストラをよく歌わせて、巨匠オーラ全開。N響もこれによく応え、特に流麗で重層的な弦楽器の演奏はとてもブラームスらしくてよかったと思います。

席が前から2列めで、ちょうどヴィオラとコントラバスの前(というより真下)だったので、低音絃の響きを間近に体感することができたのも楽しかったです。

終演後、ロビーに緒川たまきさんが。とてもきれいでした。
 
 

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