雨の予報が外れて秋晴れの日曜日の夜、下北沢のleteさんへ。楽しみにしていたtriolaのワンマンライブ"Resonant"を鑑賞しました。
伝統的なロマの音楽を思わせる哀愁を帯びた旋律とゴリゴリとしたリフに近未来的なアナログ機器が発するオーガニックなノイズがせめぎ合う美しい音楽。古い木造家屋のような会場全体が共鳴して、あたかもジョセフ・コーネルの箱作品の内部に迷いこんだかのようでした。
十代の頃はパンクバンドでドラムを叩いていたという波多野敦子さんのヴァイオリンは完全なタテノリ。そこにクラシックの正確なタイム感を持つ手島絵里子さんのヴィオラが絡み、その僅かなズレが強力なグルーヴを生み出します。
その姿はまるで、繊細で自由奔放な妹(波多野さん)を見守る優雅で落ち着いた姉(手島さん)という、理想の姉妹像を見るよう。見て聞いて、幸せな気持ちになりました。
次のワンマンライブは12月8日水曜日に同じく下北沢leteで。その後、関西ツアーも計画中とのこと。もっと大勢の人に体験してもらいたい音楽だと思います。
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