2022年10月10日月曜日

CUICUIのTENMEI

スポーツの日。下北沢へ。CLUB251にて開催された CUICUIのTENMEIに行きました。

CUICUIがライブ演奏するのは2年半ぶり。コロナ直前の2020年2月2日の高円寺ShowBoatHUMAN TAIL企画『漂流者たちの夜 vol.3』以来です。CUICUIのメンバーの別プロジェクトと対バンというのがこの日の趣向。残念ながらAYUMIBAMBIさん(B、Vo)がコロナ陽性で急遽出演が叶わなくなってしまいました。

AYUMIBAMBIさんとマキ・エノシマさん(Gt)が普段別名でサポートしているApril in 85は、アベユウイチさん(Vo&G)のソロプロジェクトでエレクロニカを土台に置いたノイジーなエイトビートロック。KokiさんNAMELESS)の高めのスネアが絶妙に気持ち良く入る。手弾きっぽいベース音が聞こえていたのは、サンプリングでしょうか。

IIOTERIE-GAGAさま(Key&Vo)が別名で展開するポストロックバンド。エリーニョさんのハードエッジなオルタナティブサイド。高橋ケ無さんSOUR)のソリッド且つエモーショナルで鬼気迫る縦乗りドラムプレイがサウンドのコアか。曲間も激しくリズムキープしている。この日が二度目のライブ。2020年11月29日のデビューを見たので全通です。

瑞穂玲(ルィスィリュー)さん(Dr&Vo)が別名で在籍しているResponseは、パーティ感もあるギミック多めのロックンロールを聴かせます。21年間メンバーチェンジなしというまとまりが、みづほさんの手数が多くて豪快でヘヴィなタイム感のドラムを中心にした堅固なバンドアンサンブルにはっきりと表れている。1曲ゲスト参加したマキさんのシューゲイジングなギターもよかったです。

最後にCUICUI。出囃子がまさかのシンディ・ローパー(前回ライブはFGTHRelax)。AYUMIBAMBIさんの穴を埋めたのはルィスィリューさんのパートナーでもあるベーシストRyosukeさん。サポートを前日に決めたとは俄かに信じがたい安定感とグルーヴでしたが、一方でCUICUIのパンキッシュで破天荒な勢いはAYUMIBAMBIさんのベースとボーイッシュな歌声とMC込みのステージングあってのものだと再認識させられました。

またこの日はマキ・エノシマさんの生誕祭も兼ねており、虎柄のアロハ(April in 85)、シルバーのTシャツ(Response)、そしてCUICUIの白衣装と三度のお色直し、CUICUIではセンターマイクで貴重なボーカルを取りましたが、ご本人は「真ん中に立ちたくないし、歌いたくないし、喋りたくない」という。承認欲求や顕示欲、自己肯定感とは異なる地点で音楽を楽しみたいというCUICUIの発案者でリーダーでもあるマキさんのpurityがバンドのattitudeに与えるもの。

新曲「ぼくたちのナツ」もERIE-GAGAさまのソングライティングが冴えわたり、「サマーガールニッポン」にも比肩する新たなサマーアンセムが誕生しました。

 

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