恩田希(島袋美由利)は蕨市立藤第一中2年生。小学校時代は技術の高さでスポーツ少年団の男女混成チームの中心選手として活躍していたが、地元中学には女子サッカー部がなく、男子サッカー部に入部した。
チームの誰よりもテクニックがあるが、1年生で出場した最初の公式戦で相手ディフェンダーのタックルを受け昏倒。成長期の女子に怪我をさせる訳にはいかない、という鮫島監督(遊佐浩二)の方針で試合から遠ざかっている。
華麗なボール捌きで観る者を魅了するファンタジスタの希が、中学生になって身長や筋力で男子選手に圧倒されるなかでいかに自分の居場所をつくるか、その葛藤と成長の物語。小学4年までは子分のように従えていた泣き虫のナメック(土屋神葉)が転校して4年後、対戦校江上西中のキャプテンマークを巻いた屈強なセンターバックとなり立ちはだかる。
ナメックもタケ(逢坂良太)もテツ(内山昂輝)も、同級生たちは思春期を迎え、選手としてだけでなく恋愛的な意味でも希のことが好き。なのに鈍感ガールの希は露ほども気づかず、サッカーにしか興味を示さない。希の幼馴染みでマネージャーの佐和を若山詩音が好演、ナレーションも務めています。
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