2015年5月3日日曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015 ②

"ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015" 2日目も晴天です。今日は2公演を聴きに行きました。

■公演番号:223 ホールB7(カント)
14:00~14:45
クラークヴィオラ・ソナタ
メシアン「アーメンの幻影」より
ラヴェルバレエ《ダフニスとクロエ》より(2台ピアノ版)
エリーナ・パク(ヴィオラ)、ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)、アレクサンドル・ギンジン(ピアノ)

まずパクとベレゾフスキーでクラークを。イギリスの女性作曲家の1919年の作品です。はじめて聴きましたが東洋的な旋律がなかなか面白い。コロニアリズムの終焉。そしてベレゾフスキーとギンジンでメシアンとラヴェル。ベレゾフスキーが流石の余裕。ビー玉のように透明で丸っこいメゾピアノから重金属の軋むようなフォルテまで、色彩豊かに聴かせます。

■公演番号:223 ホールB7(カント) 21:15~22:10
J.S.バッハヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
       ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV104
       2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
梁美沙(ヴァイオリン)、イレーヌ・ドゥヴァル(ヴァイオリン)、
ロベルト・フォレス・ヴェセス指揮オーヴェルニュ室内管弦楽団

梁美沙さんは今回最大の発見、素晴らしかったです。第1番を梁美沙、第2番をドゥヴァル、そしてふたりのソリストで3曲目という構成でした。小柄で華奢なアジア女性ってだけでも応援したくなるのに、最初の一音を鳴らしたときの瑞々しい輝きといいったら! よく漫画なんかで、クラスでも目立たない子が楽器を演奏した途端に、サウンドホールから音符やらきらきらしたものやらシャボン玉みたいのやら飛び出してきてはじける描写ってあるじゃないですか。あれをリアルに目の当たりにしました。特に弱音のロングトーンは美しく、舞台を優雅に舞うように演奏する姿も、すべてが眩しく輝いています。

シュ・シャオメイの来日中止(足の怪我だそうです)で凹んだ気持ちが、おかげですっかり持ち直しました。他の作曲家も聴いてみたいです。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015は明日まで続きますが、僕は今日でおしまいです。来年のテーマは「自然」? 音楽に浸る初夏の数日がまた訪れることを楽しみにしています。

 

2 件のコメント:

  1. はじめまして♪

    今さらながら知ったのですが、
    ボリス・ベレゾフスキーとエリーナ・パクさんは夫婦なんで
    すね!夫婦共演のクラークを聴かれたとは羨ましい限りです。来年も二人が来日してくれたら嬉しいですね♪

    ありがとうございました






    夫婦共演のクラークを聴かれたとは羨ましいです。

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    1. それは存じ上げませんでした。いい演奏でしたよ。コメントありがとうございます!

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