東京の気温が急に下がり、下北沢は金木犀が満開です。Workshop Lounge SEED SHIPで、33回目のPoemusica が開催されました。
ろとれとろさんはリハーサルに現われたとき三つ編みで、既に心臓を鷲掴みにされました(三つ編み、眼鏡、ほくろ、左利きは僕的最強萌え要素です)。曲と曲のあいだを詩語りでつないでいくスタイルが、ライブ全体に物語性を添える。ピアノのタッチが丁寧で柔らかく、良く通る優しい声質といいバランスです。
宮沢賢治が平成に生まれていたらきっとゲーム制作かポップミュージックをやっていたと思うんですよね。みぇれみぇれさん(画像)はそんなマルチでファナティックな才能と童心を併せ持つ文字どおりのアーティスト(芸術家)です。広瀬達也さんのコントラバスとデュオ。飄々とした歌声、誰にも容易に想像のつかないようなスペイシーなサウンドで、はじめて聴いた人たちを驚かせていました。
まっすぐでつやつやな髪にロリータ服が似合う橋爪ももさん。楽屋では可憐な美少女ですが、ひとたび歌い出すと声量のあるドスの利いた低音の巻き舌で業の深い歌詞を繰り出します。そして早口のMCはひたすら笑いを取りに行く。滑っても滑っても取りに行く。二重三重のトラップにくらくらしました。最後に歌った猫になった男の子が徐々に記憶を取り戻す歌「今は猫」。よかったな。
ここまでの3組ははじめてでしたが、アカリノートさんはPoemusica 4度目のご出演です。前後のアクトに対する気配りが細かくていつも助けられます。この日も僕の「希望について」の主人公が好きな歌という設定の「メロディ・フェア」。それから僕の詩にアカリさんが曲をつけた「風の生まれる場所」はふたりで演奏しました。歌がどこまでも遠く届く。その光の道筋が見えるような声です。
僕は"10月"と"観覧車"をテーマに「星月夜」「月の子供」「観覧車」「希望について」「風の通り道」の5篇を選んで朗読しました。また今回はちょっとだけチャレンジを。Poemusica全体のイントロダクションとエンドロールに自作詩の一部をカットアップして置いてみました。気づいた方は少ないと思いますが、自分としてはなかなかうまくできたと思います。
次回のPoemusicaは11月24日(木)。森田崇允Trioさんをお招きします。フィドル五島奈美子さん、アコーディオン竹廣類さんの強力コンボで。そして成瀬ブルックリンさんとツカダコージさん。どうぞお楽しみに!
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Poemusica Vol.34
日時:2014年11月20日(木) Open 18:30 Start 19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,300円・当日2,600円(ドリンク代別)
出演:森田崇允Trio *Music
~森田崇允(Vo/Gt)、五島奈美子(Vn)、竹廣類(B. Acc.)~
成瀬ブルックリン *Music
ツカダコージ *Music
カワグチタケシ *PoetryReading
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