2013年7月11日木曜日

Poemusica Vol.19

例年になく早い梅雨明け。猛暑、熱帯夜。下北沢Workshop Lounge SEED SHIPにて"Poemusica Vol.19"が開催されました。

7月はカオリンタウミ(MUDDY "stone"AXEL)を思い出す月。この同い年の伝説的な朗読詩人が亡くなってから今年の7月26日で13年になります。今夜のオープニングには彼の"Rudies shall be released"を朗読しました。こんな詩です。「OK! 願いをかなえよう ことごとく予定どおりにことがはこばなくたって/いつかきっと脱け出すだろう 暑さと湿気に打ちのめされたって/いつかきっと脱け出すだろう ほら見ろよ「目を閉じて」心の中/すさんだゴーストタウンの 鉄じょうもうをつきやぶって 永遠のルードボーイたちが行くぜ」。

Little Woodyはひさしぶりにバンドで登場。今回はウッドベースLittle Woody、キーボードVi-Taの2人編成で、ループマシンは用いず、完全ヒューマンメイドな即興演奏を繰り広げました。ファットでルーズなベースに、きらびやかな生ピアノとグルーヴィなオルガン。ジャジーでアシッド。僕も本番中に急に呼ばれて(笑)、カオリンタウミの詩をもう一篇「星のルーディ」のリーディングで参加しました。

つづいて、矢野あいみさん。名前の通り愛らしい人。アイリッシュ・ハープを奏でる姿はどこか別の世界の住人のようです。彼女がハープを弾くYouTubeを観て、僕の詩「もしも僕が白鳥だったなら」に、お願いして音楽をつけてもらいました。オリジナル曲はピアノ弾き語りで。華奢で清楚な外見からは意外なほどのレンジの広い歌声が白い会場によく響きます。客席とのコミュニケーションもつき過ぎず離れ過ぎず。気持ちの良いステージングでした。

矢野さんの最終曲「ブルーバード」を聴いて、僕の最後の演目は「」に。これまた直前の打ち合わせでQooSueにバッキングしてもらうことに。

そしてその流れでQooSueの3人にステージを引き継ぎました。アコースティックギター&ボーカルの那須寛史さんとベースの那須健二さんは二卵性双生児。このふたりが曲の骨格を組み立て西村桂樹さんがキーボードとアルトサックス、ティンホイッスルで色彩を加える。アコースティック・プログレ・トリオ。時折織りこまれる中東やケルトの音階。構築的でありながら、風通しの良い演奏で、丸まっていた背筋がふっと軽く伸びるようでした。

今回はじめて全3組のミュージシャンそれぞれと共演させていただいて、こういう縦糸の張りかたもできるんだな、っていう発見もあり。三者三様の言葉と音の接し方の違いも味わえ、楽しんでもらえたのではないかと思います。来月のPoemusicaは真夏の女子会です。ひとり1台エアコンを使うより、みんなで集まったほうが節電になります。是非!

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Poemusica Vol.20
日時:2013年8月22日(木) Open 18:30 Start 19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
    世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
    03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
    yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,200円 当日2,500円(ドリンク代別)
出演:青木紗織 *Music
    唄子 *Music
    広島綾子 *Music
    Little Woody *Animation
    カワグチタケシ *PoetryReading

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