2011年3月19日土曜日

サラエボ, 希望の街角

震災後初のブログ更新です。大変な思いをしている方はたくさんいると思いますが、僕は元気です。一昨日、昨日とは打って変わって、東京はあたたかい土曜日になりました。

神保町の岩波ホールで、ボスニア・ヘルツェゴビナのヤスミラ・ジュバニッチ監督、ズリンカ・ツヴィテシッチ主演の映画『サラエボ, 希望の街角』を観ました。

サラエボといえば、世界史の教科書では、第一次世界大戦の開戦契機となったオーストリア皇太子暗殺、所謂「サラエボ事件」の起きたところ。また、1994年に出版された『サラエボ旅行案内―史上初の戦場都市ガイド』は折に触れページを開く愛読書です。

ボスニア紛争から15年経って、いまのサラエボはどれだけ復興したのだろう。新聞の片隅に載ったこの映画の広告を見て興味を抱き、震災の影響で予定がひとつキャンセルになったことも重なって、観に行ったわけですが。

街が主役の映画という期待に反して、内戦で心的外傷を負ったイスラム教徒のカップルが、信仰観の相違ですれ違う、というヒューマンドラマでした。主役のズリンカ・ツヴィテシッチはとても魅力的だし、脚本も演出も丁寧に練られたいい映画だと思います。ただ、僕の期待の方向が間違っていたというだけで。

ところどころ映るサラエボの旧市街は、とても美しく復興していました。

 

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