2019年5月5日日曜日

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019 ③

子供の日は晴天。午後から東京国際フォーラムへ。ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019「Carnets de voyage―ボヤージュ 旅から生まれた音楽」。大変な賑わいです。3日目の最終日は2公演を鑑賞しました。

■公演番号:322
シルクロード
ホールB7(アレクサンドラ・ダヴィッド・ネール)11:30~12:15
カンティクム・ノーヴム(地中海沿岸の伝統楽器アンサンブル)
小濱明人(尺八)、山本亜美(箏)、小山豊(津軽三味線)、姜建華(二胡)
アルフォンソ10世奇跡を讃える歌
カンテミール朝のそよ風が


一昨日聴いた「"Paz, Salam et Shalom" ~平和~ パス・サローム・シャローム」のメンバー9人に和楽器3と二胡を加えた13名編成で、13世紀のスペインを発し、バルカン半島、オスマントルコ、中国を経て、日本へ。時空を超えた音楽の旅。スコアに基づく緻密な構築美で魅せた "Paz, Salam et Shalom" とは異なり(おそらく)アドリブ含みのアゲ系なインタープレイ。西洋の伝統楽器の中にあって、尺八と二胡が常に主張してくる。コブシ強い。どこにも嵌らない雅楽「遊聲」の異物感もすごかったです。エンディングは「こきりこ節」で高揚しました。

■公演番号:364
G409(ラ・ペルーズ)15:15~16:00
梁美沙(ヴァイオリン)
ジョナス・ヴィトー(ピアノ)
ブラームスヴァイオリンソナタ第2番 イ長調 op.100
モーツァルト「泉のほとりで」の主題による6つの変奏曲 ト単調 K.360
ドヴォルザークヴァイオリンとピアノのためのソナチネ B.183

梁美沙さんも初日に引き続き。こちらは小編成で。ブラームスの第2番は数多あるヴァイオリンソナタのなかでも1、2を争う好きな曲。それを好きなヴァイオリニストで聴けるということだけでもう満足です。昨年も共演し、モーツァルトのCDも一緒に録音しているジョナス・ヴィトー氏とも息の合った演奏で、美沙さんもエレガントに躍動していました。

今年も3日間の音楽の休日を堪能しました。スタッフとボランティアのみなさんには毎年感謝しています。いつか恩返しができたらいいな、と思います。

東京の正式発表はまだですが、本家ナントの2020年のテーマは生誕250周年のベートーヴェンとのこと。ピアノソナタ32曲、弦楽四重奏16曲、全制覇とか無茶してみたいです。

 

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