2019年4月13日土曜日

同行二人#卯月ノ朝 A POETRY READING SHOWCASE IX

風おだやかな晴天の土曜朝、都営バス海01系統に乗って門前仲町まで。深川モダン館通りのフリースペース chaabeeさんで 『同行二人#卯月ノ朝 A POETRY READING SHOWCASE IX』が開催されました。ご来場のお客様、chaabeeさん、どうもありがとうございました。

2010年に清澄白河そら庵さんでスタートし、ほぼ毎年一回開催している村田活彦 a.k.a. MC長老との朗読二人会。9回目にしてはじめての午前開演と相成りまして、築約60年の元鉄工所をリノベーションした会場の大きなガラス戸から射し込む午前の陽光が白い壁に良く映えます。

1. Universal Boardwalk
2. 虹の岸辺(村田活彦)
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3. 希望について
4. 観覧車
5. スターズ&ストライプス
6. 永遠の翌日

10分超の長尺作品をふたつ入れたため篇数こそ少ないものの、30分の持ち時間を密度のあるものにできたと思います。村田活彦作品のカバーは「虹の岸辺」を選びました。「道ばたに添えられた/花に手を合わせたら 行こう/それがただ自分のためだとしても」東日本大震災直後に発表されたレクイエムです。chaabeeさんの音響が素晴らしく、気持良く聴いていただけたのではないでしょうか。

村田さんによるカワグチ作品カバーはもはや彼の作品といっても過言ではない「Planetica(惑星儀)」でしたが、バックトラックが新しくなっていました。化粧直しをありがとうございます。冒頭ブレイクビーツに乗せて朗読した言葉の断片の集積は新しい一面。深みのある美声と滑舌の良さ、声の表情の多彩さ、ステージマナーを含めた朗読の技術は、ポエトリーリーディングシーン随一だと思いますが、それでもなお毎回新しいことにチャレンジする姿勢を称賛したい。

毎回会場を変える「同行二人」は来年2020年が10回目。たいして見栄えのしない初老二人の旅ですが、末永くお付き合いいただれば幸いでございます。

 

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