2017年10月7日土曜日

ウエノ・ポエトリカン・ジャム5

一度散った金木犀がまた花をつけています。上野恩賜公園水上音楽堂で開催されたウエノ・ポエトリカン・ジャム5(UPJ5)に行きました。午前11時から午後8時まで総勢81組による声と言葉の祭典、観客数800人超。ポエトリーのイベントとしては日本国内最大級のフェスです。

自由詩、短歌、ラップ、スピーチ、プロパガンダ、独白など、表現のスタイルもさまざまですが、どちらかといえばエクスペリメンタルというよりポップ、カウンターカルチャー寄りなアクトが多いのは、1997年~高田馬場ベンズカフェ、1999年~西麻布オージャスラウンジのオープンマイクから、2000年の第1回ウエノ・ポエトリカン・ジャム、そして2003~2011年(中断期間あり)の新宿スポークンワーズスラム(SSWS)の流れを汲んでいるからだと思います。

UPJの創始者さいとういんこさんに始まり、「85歳の野外フェス・ヘッドライナー」と紹介された谷川俊太郎さんまで、25組のゲストは、好き嫌いや合う合わないはあるにしても、いずれも納得のクオリティでした。運営事務局からリツイートされてくる観客や出演者のつぶやきを見ても、各々が割と万遍なく異なるアクトを評価しており、またお目当ての出演者だけでなく初めて見聞きするアクトに反応しているのも、時々楽しく眺めつつ。これは観客の立場としては、前回2009年のUPJ4と一番変わったところかもしれません。

事前エントリー45組、当日先着順で10組のオープンマイク出演者。その中では、少年(しょーや)さんthee last bookstoreさん、小野寺さん、yaeさん1.G(Idea Pops)さんがよかった。サプライズ出演となった主催の三木悠莉さん胎動レーベルikomaさんのユニットも素敵でした。

それから司会のおふたりもクリアで素晴らしかった。文字通りの Master Of Ceremony。ゲスト枠の猫道くんはさすがの安定感。オープン枠の石渡紀美さんもちゃんと仕事していて感動しました。なによりふたりとも声がいい。

僕は過去3回、2000年UPJ、2001年UPJ2、2009年UPJ4にゲスト出演させてもらいました。今回はジュテーム北村氏(画像)が僕の「」という詩をカバーしてくれたので、僕自身はステージに上がりこそしませんでしたが、出演したような気持ちです。どうもありがとうございました。

三木さん、ikomaさん、そしてスタッフのみなさん、準備も当日も大変なご苦労をされたと思いますが、おかげさまで記憶に残る心地良い一日を過ごすことができました。最大級のリスペクトを贈りたいです。

 

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