2017年10月15日日曜日

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1

小雨降る日曜日、ユナイテッドシネマ豊洲で劇場版アニメ『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』を観ました。

西暦2305年、知的生命体スカブコーラルと人類の戦いにより荒廃した地球。公共福祉査察軍生化学即応軍の科学者アドロック・サーストン(声:古谷徹)は自らの命を犠牲にして地球を危機から救い、その状態を「サマー・オブ・ラブ」と名付けた。死の間際、息子レントン(声:三瓶由布子)をレイ(声:久川綾)とチャールズ(声:小杉十郎太)のビームス夫妻に託して。

2005年にMBS制作で放映されたテレビ版アニメの前日潭。アドロックが主役の冒頭約20分ノンストップの先頭シーンの迫力、ダイナミズム。CGを用いず、あえて手描きで制作されたということに驚かされます。

後半の舞台は10年後の2315年。全50話あるテレビシリーズを再構成したレントンと人型コーラリアン・エウレカ(声:名塚佳織)の物語です。PLAY BACK と PLAY FORWARD を繰返し、複数の時系列を行き来させるが、観ていて整理が追いついていかない感じがしました。

全編に日本語明朝体と英語のテロップによる登場人物、作戦、メカ、設定等の脚注が入りますが、一瞬で消えてしまうので、断片的な情報しか残らない。実際の戦闘中のスピード感と動体視力とはそんなものなのかもしれません。

「ハイエボリューション」は三部作で、来年と再来年に中編、後編が公開になるため、この「1」だけではなんともいえませんが、多くの布石が置かれているのは間違いのないところでしょう。

サマー・オブ・ラブ」は1967年に米国サンフランシスコで生まれウッドストック・フェスティバルに結実したカウンターカルチャーのムーブメントの総称です。そして「セカンド・サマー・オブ・ラブ」は1989年、英国マンチェスターのクラブハシエンダに端を発したレイヴ文化。

KLFLFOAPHEX TWINビースティ・ボーイズソニック・ユースTB-303ドンカマチックKORG製の初期アナログリズムマシン)、SK8など、1980~90年代ユースカルチャーへのオマージュ。当時を知る大人を刺激するワードが頻出する。エンディングにはボブ・ディランの"Like A Rolling Stone" の歌詞の引用も登場します。

 

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