2016年7月3日日曜日

アサガヤノラの物語

梅雨明け前だというのに東京は猛暑日になりました。阿佐ヶ谷駅前のロータリーは真夏のアスファルトとガソリンの匂い。それでも住宅街をしばらく歩くと、静かに澄んだ空気のその店があります。

先週 Poemsica Vol.48で約2年ぶりに共演したリスペクトする音楽家ノラオンナさんが毎週末にBarトリアエズで開いている日曜音楽バー『アサガヤノラの物語』。普段は弾き語りのワンマンライブをブッキングしていますが、3週間のインターバルを置いたこの日はカワグチタケシのポエトリーリーディングの回でした。

ご来場の皆々様、それぞれの持ち場で気に留めてくれていた方々、いつも気配りのあるおもてなしと美味しいお料理を用意してくださるノラさん、どうもありがとうございました。セットリストは下記の通りです。

 1. We’re All AloneBoz Scaggs
 2. 無題(薄くれない色の闇のなか~)
 3. 雨期と雨のある風景
 4. ホームカミング
 5. Universal Boardwalk
 6.
 7.
 8. 観覧車
 9. 新しい感情
10. すべて
11. 水玉
12. 花柄
13. The Rain SongLed Zeppelin

テーマは雨期。雨の描写の入っている自作詩を11篇とご来場者プレゼントのカワグチタケシ訳詞集 "sugar, hpney, peach +love3" から雨の歌を2曲、歌詞を朗読しました。読み始めた18時過ぎには明るかった街路が次第に暮れて、1時間後に読み終わる頃に僕らは夜の入り口にいました。今年は空梅雨で、当日も晴れでしたが、すこしでも雨期の気分を味わってもらえたなら幸いです。

他のライブにはないアサノラ独特の空気が好きです。僕の言葉と声を聴くためだけに集まっていただけるのがうれしいことですし、みなさん本当に真剣に聴いてくださっているのが朗読している最中にじわじわ伝わってきて、それは内面的コール&レスポンスと呼んでもいいくらい。

そして、ライブが終わって素敵なお食事が供されるときに、ふっと緩む空気。そのコントラストもアサノラの魅力。観客としては来月8/7のmayulucaさんの回にお邪魔する予定ですが、僕の次の出番は真冬かなあ。どうぞお楽しみに。

さて、次の週末は飯能で詩人、宮尾節子さんが共同経営するお店で、震災チャリティライブです。詩作品のギャラリー展示はなかなかめずらしいと思います。お時間の許す方は是非いらしてくださいね。

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森本千佳個展「ころがる余白
熊本地震被災地支援朗読ライブ

日時 2016年7月9日(土) 19:00開演
会場 ギャラリー食堂「厩戸」埼玉県飯能市仲町13-4
   042-978-7589 http://umayado.hatenablog.com/
料金 1500円+1オーダー ※入場料は熊本地震の被災地に寄付します。
出演 森本千佳、カワグチタケシ

森本千佳さんは熊本県天草在住。「言葉をかたち」でとらえ、「詩を絵で描く」方法を実践しているユニークな詩人の展覧会。作品の展示期間は7月6日(水)~10日(日)です。

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