2015年1月3日土曜日

海月姫

三賀日に映画館、がここ数年の縁起担ぎみたいになっています。今年はユナイテッドシネマ豊洲川村泰祐監督作品『海月姫』を観ました。

「男を必要としない人生」をモットーに、レトロ建築アパート天水館に暮らす5人の喪女たちの仮想敵はオシャレ人間。クラゲヲタの主人公月海(能年玲奈)は近所のペットショップのタコクラゲを救った美女を部屋に泊めるが、翌朝目覚めたら女装した男子蔵之介(菅田将暉)だった。

蔵之介の兄で議員秘書の修(長谷川博己)と月海の淡い恋。天水館に再開発の波が迫る。それを阻止するためになぜかファッションショーを開く女装男子とヲタ喪女5人。

基本的に、主人公を演じる能年玲奈のかわいさを観賞するための映画、ということで問題ないと思います。その意味では、疾走シーンや入浴シーンはありませんが、アイドル映画としてきちんと成り立っているので大丈夫です。ヘアメイクできれいにしてもらったシーン以外のヲタ服姿もかわいい。特に前半編集のテンポが悪くても、能年ちゃんと三国志ヲタまやや様を演じる太田莉菜の滑舌が悪くて科白が聞き取りづらくても、主人公の魅力ですべてを帳消しにする。

鉄子ばんばさん演じる池脇千鶴はさすがの安定感。あれだけもごもごしゃべっているのにすべての言葉をきちんと届かせる技術は本物です。速水もこみち片瀬那奈は画面に登場するだけで面白いことにかけては伊藤英明要潤に迫るレベル。残念なのは馬場園ちゃんの可憐さを引き出せていないところか。

音楽はヒャダイン挿入歌とエンドロールはSEKAI NO OWARI。とても良い曲で、実はすごく好きなバンドなのかも、と思いました。

2015年もよろしくお願いします。


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