2012年5月24日木曜日

Pemusica Vol.5

日本中が金環日蝕に沸いた3日後、5月24日木曜日。下北沢Workshop Lounge SEED SHIPのPoemusica Vol.5。盛況のうちに終了しました。どうもありがとうございます。

今回の出演者もミュージシャン3組と映像作家と詩人。毎月定期的に開催していますが毎回違う雰囲気で、その違いも含めて楽しませていただいています。

藤田悠治さんは28歳のギター弾き語り。小柄で華奢で、足首なんかもう折れそうなくらい細くて、少年のようにチャーミングなヴィジュアルなのですが、その音楽は見た目からは想像もつかないほど強靭です。この日はカホンのKAZUさんとのデュオでしたが、ファンキーでクリスプなギタープレイに感心しました。まっすぐで正確で深みのある声と歌詞も魅力的です。

halosは秋田県在住の4ピースロックバンドです。今回はギター&ボーカルの草階亮一さんとベースの佐藤和也さんによるデュオ編成による全国ツアー中にSEED SHIPに立ち寄ってくれました。基本的にはダウナーなサイケデリアなのですが、ジャズやクラシックの素養を併せ持ち、演奏は確かなもの。時折聴かせるバロック的な対位法、ベースの和音を多用した音響/ポストロック寄りの空間処理。お見事でした。

そして小室みつ子さん。ステージ衣装のロイヤルブルーのミニドレスも素敵でしたが、普段着でリハーサルに登場したときから華やかなオーラを纏っていました。意外にも武骨なピアノと澄み切ったボーカルがお互いに引き立て合って、重いテーマの歌詞でもエンターテインメントに変えてしまうパワーがあります。ご本人の竹を割ったようなポジティブなキャラクターが客席にも伝わっていくのでしょう。

PoemusicaではおなじみLittle Woodyこと植木克己くん。今月の新作アニメーションでは、ネコ語、タコ語に続いて、ワニ語に挑戦(笑)。会場をエッジのある笑いで包みました。モノトーンでラフなタッチのパステル画に重ねられたユーモアとインテリジェンス。終演後、藤田悠治くんに「本当は言葉が大好きでしょう?」と尋ねられ、「わかっちゃった?」と照れ臭そうに笑う表情が印象的でした。

僕は今回出番が3回。まずザ・ビージーズの1971年のヒット曲「メロディ・フェア」の訳詞を。5月20日に62歳で他界したロビン・ギブ氏へ哀悼の意を込めて。

次に、東京スカイツリーのオープンにちなんで、東京タワー賛歌でもある(?)「International Klein Blue」。スカイツリー派か、タワー派か、といったら僕は断然タワー派です!

3つめは、Holly Cole Trio "I Can See Clearly Now"(Johnny Nashのカバー)のベースラインに乗せてくだらない休日の過ごし方」。この詩を朗読するのは10年ぶりぐらいです。

次回、Poemusica Vol.6は6月21日(木)19:30開演。下北沢Workshop Lounge SEED SHIPでお待ちしています!

 

2 件のコメント:

  1. 毎回いろんな世界に連れてってくれるかわぐちさんに感謝です
    また来月もよろしくおねがいします!!

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  2. こちらこそ、ありがとうございます。映像作品いつも楽しみです!
    SEED SHIP土屋さんのブッキングいいですよねー。

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