2012年5月4日金曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012 ①

明るい空に雨が降ったり止んだり。5月だというのに、不安定なお天気です。それでも気温は上がって、だんだん初夏らしくなってきました。

東京メトロ有楽町線に乗って、有楽町東京国際フォーラムへ。GW恒例のクラシック音楽フェス " ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012"。今年のテーマは"Le Sacre Russe"(ロシア祭)。

今日は 有料公演をふたつ鑑賞しました。

■公演番号:221 ホールB7 10:45-11:45
チャイコフスキー弦楽セレナード ハ長調 op.48
プロコフィエフピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
アレクサンドル・ルーディン指揮 ムジカ・ヴィーヴァ
クレール・デゼール(ピアノ)

セレナードは小夜曲の意ですが、朝一番にぴったりのハ長調。オーケストラの弦楽器だけで演奏されるチャイコフスキーのこの曲。砂糖菓子のように愛らしいワルツの第2楽章、朝霧の湖にすこしずつ陽が射してくるような第3楽章。モスクワの若いオーケストラから瑞々しく且つ安定感のある演奏を引き出すロシア人指揮者の手腕に聴き惚れました。

プロコフィエフのソリストは、ジェーン・バーキン似の四十路。肋骨の浮いたスレンダー金髪美女クレール・デゼール(直訳すれば「砂漠のひかり」)。螺旋階段のアパルトマンで黒猫を飼い、恋人は哲学科教授(あくまでもイメージです、笑)。演奏もさることながら、衣装が素晴らしかった。黒いヴェルヴェットのジャケットにミラースパンコールのストライプ。鍵盤を強く叩くごとに照明が反射し、まるでピアニストの身体の内側から発した光が点滅しているようです。

■公演番号:242 ホールC 12:15-13:15
ラフマニノフ交響曲第2番 ホ短調 op.27
下野竜也指揮 読売日本交響楽団

エリック・カルメンの1976年のヒット曲「恋にノータッチ」の元ネタとしても有名な この曲の第3楽章の旋律と和声は、20世紀に人類が作った芸術のうちで、最も甘美なもののひとつじゃないかと思います。演奏はヴィオラパートが良かったです。

レディオヘッドやコールドプレイだけがロックバンドじゃないように、ベルリン・フィルやウィーン・フィルだけがオーケストラじゃない。もしかしたら「超」はつかないかもしれないけれど、それでも「一流」と呼んで差支えない。そんなアーティストに出会えるのもこのフェスならでは。明日も2公演行ってきます!

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