2012年2月11日土曜日

猫の乗り物

街を歩いていると日の丸の旗が目に入りました。今日は建国記念の日。土曜日と祝日が重なると、ちょっと損した気分になります。日曜日なら振替休日があるのになあ。

そんな春初日の太陽がやけに明るい午後、東京メトロ有楽町線で銀座一丁目まで。そこから歩行者天国を端から端まで歩いてお邪魔したのが、銀座七丁目にあるボザール・ミュー。1984年にオープンした日本で最初の猫専門ギャラリーです。

このギャラリーで毎年冬の終わりに開催されるイラストレーター佐久間真人さんの個展『猫の乗り物』を鑑賞しました。

書籍の装画や雑誌の挿絵を多く手掛ける佐久間さん。今回は昨年末に出版した森博嗣氏との共著絵本『失われた猫』に掲載された作品を中心に、新作や書籍、雑誌も加えて、小さなギャラリーの壁全面に42作品の展示。

佐久間さんの展示を拝見するといつも「変わらないこと」「好きなことを続けること」の強さを感じます。そういえば毎年この時期、このブログで佐久間さんの名前が載っている日付のページビューが上がるんですよね。人気があるのにご自身のウェブサイトを持たないからだと思います。

一枚一枚の絵にタイトルとキャプションがつけられているのですが、「猫が7匹、ネズミが1匹」というものがいくつかあったので、その数字に何か理由あるのかと思い、会場にいらした佐久間さんに尋ねてみました。「いつのまにかその数に固定されていったんですよね。数が決まっているほうが、(個展の)DMが届いたときにお客さんが探しやすいでしょ?」とのこと。作者の優しさと真面目さを表わすエピソードです。目が良くて、お時間に余裕のある方は、上の画像をクリックして数えてみてくださいね。

 

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