2023年5月4日木曜日

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2023 ①

五月晴れ。毎年5月の連休に東京国際フォーラムで開催されるクラシック音楽フェス「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」がコロナによる休止期間を経て4年ぶりに開催されました。

2023年のテーマは中止になった2020年と同じベートーヴェン。3日間で6つの有料公演の前売券をゲット。初日は2公演を鑑賞しました。

ホールD7(アントーニエ)13:45~14:35

ネイビーブルーのカットソーのジップアップブルゾンにトップサイダーの白いレザーデッキシューズを履いた細身男子3人と同じくネイビーのサロペットの女子1人がすたすたと登場。神経質で天才肌のリーダー冗談好きな皮肉屋しっかり者のまとめ役情に厚い熱血漢。キャラ立ちした若い4人が、確かな技術でスピード感溢れる演奏を繰り広げます。イマドキの譜面はタブレットをフットペダルでめくるんですね。


2022年のロン=ティボー国際コンクールを制した21歳のピアニスト亀井星也の王子様感。音もきらきら弾んでいます。指揮者の松本宗利音は29歳。ご両親がカール・シューリヒトのファンなのかな。交響曲第7番といえば『のだめカンタービレ』で千秋先輩のライトモチーフになった第一楽章のきらびやかなリフレインを思い浮かべる方が多いと思いますが、僕はリチャード・ドレイファスが高校の音楽教師を演じた『陽のあたる教室』で使われた陰鬱な第二楽章が好きです。

コロナ前に比べると、海外オーケストラが来日せず、ホールの数が減り、ガラス棟地下のフリーゾーンもないので、祝祭感は少々薄れましたが、まずはフェスが再開できたこと、才気迸る生演奏を間近で聴ける環境が戻ったことをとてもうれしく感じます。

 

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