10名様限定という小さな会ではありますが、年末のこの日を楽しみにしてくださっているリピーターの方も、初めてご参加いただく方も毎年いて、大変ありがたく感じています。
3. 星月夜 Cyndi Lauperに
5. ココア(さいとういんこ)
「ココア」は、いんこさんの2003年の第二詩集『Too much caffeine makes her a poet』に収録の詩作品。その可憐さは、いんこさんが今書いている詩にも隠れている。自ら声に出し、またいんこさんの声で現在の詩を聴くことで、変わらないコアの部分を強く感じました。
いんこさんは前作『ハンバーガー関係の詩数編と、その他の詩』から昨年夭折した京都の詩人choriくんへのレクイエム「ブランコ」とマクドナルド詩篇「しゅくだい」、今年出版した『#セカヘワ』から300行超の長編詩「永遠すぎて、ねむい」の3篇を朗読。「葉を摘まれるのは 痛くないの と聞くと/花は 大丈夫 その時に歌う歌があるからと言った/歌っていれば 痛くないから と」、何度か繰り返されるこのモチーフがいんこさんの言葉の強さを象徴していると思います。
参加者の朗読の時間も充実したものになりました。初めて人前で自作の詩を音読するという方がいて、立ち上がって隣席の初対面の男性の肩に手を置き、言い淀んだり、つかえたりしながらも、自身の言葉を声に出して共有しようという勇気に、忘れていた感情が呼び起こされました。
今回は初めての試みとして、三角形に切った色画用紙にひとつのワードから連想する言葉を全員が自由に書いて連ねるポエトリーツリーのワークショップを行いました。いんこさんが提示したテーマは "HOPE"。可愛らしいツリーができました。
最後に毎年恒例の連詩を披露しました。ひとつは初回2020年12月27日「クリスマスの翌々日に」、もうひとつは本日「クリスマスの2日後に」に向け、いんこさんとLINEの往復で作ったものです。2025年の新作は、過去一優しく、穏やかで、可愛らしい仕上がりです。



























