1曲目の「うたかた」は2006年の2nd『ぽむぽむ』収録曲。アルバムでは特徴的なスティールパンの分散和音が、Chiminさんの爪弾くガットギターで再現されます。自分で曲を作り始めたばかりで簡単なコードしか知らなかったと言うが、音楽の豊かさがそこには確かに存在しています。
いまの季節にぴったりな「雨が止んだら」「目と目」をしっとりとメドレー構成で繋ぎ、ノラバー店主ノラオンナさんのリクエストで「夜」。近年はピアノで歌われることが多いスーパースローナンバーをギターのリフに乗せると原型がビートレスではないことに気づかされる。改題した新曲「ひとつのページ」も雨にまつわる歌です。
前回6月11日のライブでは冒頭1曲だけだったガットギターの弾き語りが全編という僕の希望が叶ったのと、楽曲のコアがダイレクトに感じられるのも弾き語りの醍醐味です。例えて言うなら、アリーナ級の技術と表現力を持つシンガーが奏でる極上のリビングルームミュージック。「言葉ひとつ」のサビの抑制されたウィスパーボイスにも痺れました。
Chiminさんがひとつのライブで4曲もカバーを歌うのもレアなこと。どんと、ドリヴァル・カイミ、ザ・フォーク・クルセダーズ、ヴァン・モリソン、いずれも原曲は男声ですが、Chiminさんの澄んだ声で聴くとまったく違う表情を見せます。
ノラバーの看板インコ梨ちゃん3号の語彙は4月にあったときより更に増え、お昼の生うたコンサートの定番メニュー、大きな白いお皿に三日月型のカレーと半球状に盛られた白飯のノラバーさわやかポークカレーはさながら魔法陣のようでおいしさもマジカル。どの季節にも合いますが、梅雨時は格別です。







