8月の午後2時半の日射がバス通りに面したノラバーの大きな窓のすりガラスを通すと柔らかく感じられます。1曲目は「すべて」ギター弾き語りのスローバージョンでふわっとライブが始まりました。歌詞に季節を暗示するワードはないのですが、バンドセットのダブビートの印象で僕にとっては夏曲です。
「泣きつかれ/こわれ果てても歌うんだろう」と歌う19歳ではじめて書いた曲「目と目」。Chiminさんの歌声を聴くといつも感じる背筋の伸びた適切な心地良さに汗がすっと引く。先週体調を崩して心配していたアルバイトの看板インコ梨ちゃん2号も元気いっぱいです。
続く「言葉ひとつ」と真夏の花ノウゼンカズラを歌った「シンキロウ」は岡野勇仁さんのエレピが加わる。耳に馴染んだ加藤エレナさんのクリスプなピアノがChiminさんとオーディエンスの背中を押し勇気づけるようなプレイだとすると、岡野さんは音響的にも心象的にも穏やかに包み込むような演奏でありながら、抒情に流れない理知的な音律を感じます。転がるようなKORGの音色を活かした「茶の味」のオブリガートや「残る人」のロマンチックなイントロダクションも素敵でした。
お昼のノラバーのお食事タイムは、季節の野菜と果物のサラダ、ノラバーさわやかポークカレーです。店主ノラオンナさんが試作を重ねて辿り着いた酸味のあるカレーはお肉がほろほろで夏休みの遅めのランチにうってつけの味。そして生クリームとチェリーが乗った大人味のノラバープリンとノラブレンドコーヒー。
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