2018年10月13日土曜日

ノラバー日曜生うたコンサート

この数日でようやく気温が落ち着いてきました。焚き火の煙の匂いが遠くから漂ってくると、秋だな、と思います。これからの1ヶ月半が一年のなかでも一番好きな季節です。

そして11月、しし座流星群の過ぎた後、満月の2日後に西東京市保谷町(最寄は西武柳沢駅)のノラバーで、生声の朗読と美味しいお食事をお楽しみいただける完全予約制先着11名様限定のワンマンライブがございます。只今ご予約受付中です!

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ノラバー日曜生うたコンサート

出演:カワグチタケシ
日時:2018年11月25日(日) 17時開場、18時開演、19時~バータイム
会場:ノラバー 
   東京都西東京市保谷町3-8-8
   西武新宿線 西武柳沢駅北口3分
   ○吉祥寺からバスもあります。
料金:4,500円
   ●ライブチャージ
   ●6種のおかずと味噌汁のノラバー弁当
   ●ハイボール飲み放題(ソフトドリンクもあります)
   ●スナック菓子3種
   以上全部込みの料金です。
   
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銀座のノラの物語アサガヤノラの物語でお世話になり、超リスペクトしているミュージシャンのノラオンナさんが、昨年7月にご自身のお店ノラバーを持ちました。とても落ち着いた雰囲気のあるお店です。こちらには今年3月に続いて3度目、銀ノラ、アサノラと通算すると11回目の出演になります。

西武柳沢? どこそれ遠そう、ってお思いの方、高田馬場から約20分です。うちからだと阿佐ヶ谷まで行くのと10分しか変わりません。

恒例のご来場者全員プレゼントは、ノラバー限定カワグチタケシ訳詞集の第5弾 "suger, honey, peach +love Xmas mix"(CD付)。クリスマスソングの名曲をカワグチタケシ訳で。2015年12月に古書信天翁さんでmueさんと開催したクリスマスライブをベースに新作も加えます。あっという間に師走ですから、少し早めのクリスマスプレゼントということで!

そしてお料理は必ずご満足いただけるクオリティ。ノラバー弁当は季節ごとの素敵なメニューをノラさんが考えてくださいます。

*銀ノラ、アサノラより1人増えた先着11名様限定の完全予約制です。
 ご予約は rxf13553@nifty.com まで。お名前、人数、お電話番号を
 お知らせください。お席に限りがございます。どうぞお早目に!


2018年10月7日日曜日

3K12 ~3人のKによる詩の朗読会~

10月の真夏日。東京メトロ千代田線で千駄木まで。芸工展期間中の三連休はお天気にも恵まれて賑わう谷根千界隈。古書ほうろうさんで『3K12 ~3人のKによる詩の朗読会~』が開催されました。

実に12年ぶりの3Kでしたが、奇跡のリユニオン! みたいな風にはしたくなかったので、ほうろうミカコ画伯デザインのフライヤーも2部構成のタイムテーブルも当時からの継続性を重視しましたが、ありがたいことに初めて3Kに来たというお客様が半数以上でした。

一番手は小森岳史。2015年のTEENS KNOT REVUE以来、3年ぶりに聴く朗読は、スタート時こそ若干の戸惑いが見られましたが、最近にないエモーショナルなパフォーマンスで「あー、これが3Kだよ」という感じ。新作の長編散文詩「空港(ターミナル)」の淡々とした中に苛立ちを滲ませる描写は彼の最も得意とするところだと思います。

二番手は究極Q太郎。昨年秋のTQJ、今年1月の「銀河鉄道の昼」では、どちらかというと朗唱的な抑揚あるパフォーマンスでしたが、意識的なのか無意識なのかかつての3Kに寄せるようにストレートな朗読に回帰している。散歩依存症もあり身体を絞ってきたQさん。全て新作でセットを構成しているのもライブ復帰後の充実度を物語っています。

三番手はカワグチタケシ。1部は3K11以降に書いた詩を中心に6篇を朗読しました。

1. 無題(出会ったのは夏のこと~)
2. ケース/ミックスベリー
3. 風の通り道
4. 無重力ラボラトリー
5. 花柄
6. 風のたどりつく先
**
7. 童話(究極Q太郎)
8. キャッチアンドリリース(小森岳史)
9. fall into winter

インターバル明けの2部はQさんの新詩集『秋津の散歩 ~散歩依存症~』と小森さんの詩集『みぞれ』、自作『ultramarine』から1篇ずつ。

そしてQさん、小森さんとバトンを繫ぐ。タイムキープを気にしてどんどん早口になり詩行を端折るQさん、2000年のオレたちのアンセム「アムステルダム」でテンションにフィジカルが追いつかずつんのめる小森さん。そのリアルな姿には、感慨や懐古よりも現在を生きる詩と詩人の声のアクチュアリティを強く感じました。

2000年当初から、私生活で特に仲が良いわけでもなく、ライブ当日以外に顔を合わせることもない2人ですが、作品とパフォーマンスは本当にリスペクトしており、心底信頼できます。

ひとり(もしくは複数)の知性と情熱が注がれ、また読者から次の読者へ手渡されるのを待つ書籍たちに囲まれて朗読できるのは最高です。快く会場を提供してくれた古書ほうろうさん、ありがとうございます。

そして熱心な眼差しと機智を持って3Kの詩を受容してくださったお客様、どうもありがとうございました!


2018年10月6日土曜日

アジア オーケストラ ウィーク 2018

神無月。台風25号が朝鮮半島に抜けて、フェーン現象で東京は夏日です。

京王新線初台駅下車、東京オペラシティで開催中の平成30年度(第73回)文化庁芸術祭主催公演アジア オーケストラ ウィーク 2018 に行きました。

フィリピン・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:福村芳一
ギター:荘村清志
独唱:ネリッサ・デ・フアン

ロドリーゴ / アランフェス協奏曲
ロッシーニ / 歌劇「セミラーミデ」序曲
ファリャ / バレエ音楽「三角帽子」

クラシックのオーケストラといえばヨーロッパかアメリカという印象ですが、極東日本の各大都市にもあるように、あらゆる国々にオーケストラがある。そんな当たり前のことに気づかされたのは、2007年に来日したビルバオ交響楽団を聴いたときのことでした。ビルバオ交響楽団の演奏は、少々大雑把なところもありますが、盛り上がるときのテンションが尋常ではなく、ドイツやロシアのオケの「クラシックやってます」というしかつめらしい感じがなくて、終始楽しい。それ以降、機会があれば西欧圏以外のオケを聴きに行くようにしています。

アジア オーケストラ ウィークでは、2014年にベトナムのオーケストラを聴いたことがあります。今年は、フィリピン・フィル、中国の杭州フィル、そしてホストに群馬交響楽団が、東京公演は各1日ずつ、というプログラムの2日目に行きました。

荘村清志氏はクラシックギター界のレジェンド。正確無比な技術と豊かなパッション、可憐で美しい音色を存分に響かせていました。指揮の福村芳一氏はフィリピン・フィルの音楽監督も兼ねています。まるで酔拳みたいにトリッキーで柔軟なタクト。

オケはお揃いのバロンタガログ(バナナの繊維で織って無彩色の刺繍を施したフィリピンの伝統衣装)を着て、細部まで神経が行き届いた生真面目で緻密な演奏。長髪の男性団員がいない。金管が若干おとなしめですが、ロッシーニ・クレシェンドも指揮によくついていってがんばっていました。演奏直後のコンサートマスター氏の安堵とも満足とも見える満面の笑顔が印象的でした。

「三角帽子」のメゾソプラノのアリアとアンコールでフィリピンの作曲家ニカノール・アベラルド歌曲を唄った二十歳のネリッサ・デ・フアンも堂々として美しかった。

ロドリーゴとファリャはスペインの作曲家です。米西戦争でアメリカに売却されるまで、16世紀の東インド会社の時代からスペインはフィリピンの宗主国。現在でもフィリピン人にはスペイン風の名前が多い。団員の顔立ちも南欧系、南アジア系、中国系と様々。このオケ自体が1970年代当時の独裁者夫人イメルダ・マルコスによって再編されたという。歴史に翻弄されながら美しい音色を奏でてきたことを想像すると胸に迫るものがありました。


2018年9月29日土曜日

植物と冒険

今年も東京湾岸埋立地の金木犀が咲きました。小雨降る中、外苑前のTAMBOURIN GALLERYで開催中のイラストレーター夏目麻衣さんの個展『植物と冒険』にお邪魔しました。

夏目さんとは吉祥寺クワランカカフェで開催されたBOOKWORMで出会いました(実はそれ以前にもイベントで同席していたらしいのですが。)。そのときポートレートをスケッチしてくださいました。プリシラ・レーベル主催ライブのフライヤーに作品を使わせてもらったり、大変お世話になっています。

繊細な描線に優しい彩色が施された小品群が今回の展示の中心。『植物と冒険』と題された通り、ボタニカルと少年少女をモチーフに、異国情緒と甘酸っぱいノスタルジー、物語を感じさせる。観ていて気持ちの良い展示です。

「よく外国っぽいって言われるんですけど、もともと日本画出身なんですよね」と先日おっしゃっていましたが、輪郭線と上品で薄付きな色彩、空気遠近法を用いた空間構成に日本画の影響を感じます。

前後の予定が押して駆け足での鑑賞となってしまったことが大変心残りです。今回の展示作品では「花の子」「ロンド」「一角獣」、三文字タイトルの三作品が特に印象に残りました。


2018年9月23日日曜日

ノラバー日曜生うたコンサート

十五夜の前日、西武柳沢ノラバーへ。オツベルくんの音楽を聴きに行きました。

以前、みぇれみぇれと名乗っていた頃にSEED SHIPPoemusica何度か共演して以来、折に触れて聴きたくなるとライブに出かけます。特に印象に残っているのは2015年の雨季、下北沢leteワンマン。みぇれみぇれ名義でのラストライブです。

オツベルくんの普段の演奏は、アコースティックギターの弾き語りをベースに、ループマシンやKAOSSILATORなどのエレクトロニクスを上手に融合させて、近未来ノスタルジアとでもいうべきサウンドスケープを構築しています。

ノラバーのセットリストは細野晴臣の「三時の子守唄」のカバーからスタートしました。Waterlooギターをサムピックで。2曲目「ちゅうくらいの場所」以降はオリジナル曲。「窓を開けたらいつも雨だったの/膨らむ宇宙にあくびをひとつ」「好きな星を持って飛んでいくんだ/ほころびなんて僕が縫ってあげるよ」「月から君に手を振る//君の背中の羽も嫌いじゃない/長い長いはしごを伸ばせばそこに届くかな」「夏といえば/夏といえば/夏といえば/夏といえば……」。

マイクもアンプも通さない完全アンプラグドですが、そのことによって、ソングライティングの確かさと歌唱力、彼の音楽が持つ堅固な骨格が(もしかしたらそれはオツベルくんの本意ではないのかもしれないけれど)くっきりとした輪郭を持って伝わってくる。客席にミュージシャンが多いのもきっとそのせいだと思います。

ハーモニクス、ストライド、変則ライトハンド奏法までさりげなく織り込んだギタープレイには全国のギターキッズも驚かされるでしょう。

本編11曲のあとのアンコールでは一番好きな曲「緑の迷路」をリクエストしました。オツベルくんの呼びかけで客席の水ゐ涼さん(左利き)が重ねたコーラスも大層美しく、ドリーミィな時間をプレゼントしてもらいました。ありがとうございます。

 

2018年9月21日金曜日

3K12

暑さ寒さも彼岸迄と申しますが、朝晩は気温が落着き過ごし易くなってきました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。

2000年に始めた3K朗読会がこの秋12回目を迎えます。前回から少し間が空きましたが、また3人揃って皆様にお目にかかれますことを大変うれしく思います。

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3K12 ~3人のKによる詩の朗読会~

日時:2018/10/7(日)18時開場 18時半開演
会場:古書ほうろう 〒113-0022 東京都文京区千駄木3-25-5
          03-3824-3388 http://horo.bz/
          東京メトロ千代田線千駄木駅2番出口
入場料:1000円
出演:究極Q太郎小森岳史カワグチタケシ
特設サイト:https://note.mu/3k12

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会場の古書ほうろうさんは、不忍ブックストリートの中心的存在。3K3(2001)、3K6(2003)、3K10(2005)で3度お世話になった3Kとはご縁の深いお店です。

芸工展2018の期間中で、金木犀香る谷根千界隈は賑わう時期。ご予約は不要ですが「行くよ!」と言ってもらえると俄然モチベーションが上がります。秋の下町散歩の終着点に3K12を選んでいただけましたら幸いでございます。


2018年9月16日日曜日

ウエノ・ポエトリカン・ジャム6

上野恩賜公園水上音楽堂、ウエノ・ポエトリカン・ジャム6 ~はしれ、言葉、ダイバーシティ~ (UPJ6)に出演しました。9月15日土曜日と16日日曜日、はじめての2DAYS開催です。前回は2009年のUPJ4。9年ぶりにウエノのステージに立ちました。

1日目の土曜日は朝から雨でしたが、13時台の谷川俊太郎さんあたりから雨が上がり、僕の出演時間にはすっかり日も暮れて。広いステージと客席。Anti-Trench鳥居さんというフレッシュな2組に挟まれて「無題(静かな夜~)」「水の上の透明な駅」「ANGELIC CONVERSATIONS」の3篇を朗読しました。いつも聴いてくださる方たちにも、初めてお会いしたみなさんにも、会場の隅々までしっかりと手渡すことができたと感じています。

谷川俊太郎松永天馬アーバンギャルド)、いとうせいこう is the poet町田康。2日間の昼夜にそれぞれ登場した4組のヘッドライナーはもちろん、約40組のゲストは各々の持ち味を出していました。

1日目のゲストでは石渡紀美さんの軽快な凄味、文月悠光さんの揺れる佇まい、東直子さんのひたすらフラットな表現、初舞台とは思えない堂々としたパフォーマンスで魅せたセーラー服の歌人鳥居さん、ループマシンで分裂し統合する三角みづ紀さんの声。新橋サイファーも最高に楽しかった。オープンマイクでは、当日エントリー枠のキョウカさんと小夜さん、ラッパー多嘉喜さん

2日目ゲストは、トップで清涼な風を吹かせたでんちゅう組暁方ミセイさんの誠実さ、レジェンド花本武和合亮一さんのウィット、totoさんの流れる水のようなフリースタイル、ジュテーム北村節。オープンマイクでは、当日枠の道山れいんさん(前日はゲスト出演)、どこかの谷のカバの妖精さんyaeさん、等が特に印象に残りました。

客席で言葉を立て続けに浴びて疲れたら、ステージ脇の駐車場で行われている路上ポエトリースラムやMCバトルで気分を変えて。

僕的ベストアクトは、ゲスト部門では宮尾節子さん(画像)、オープンマイク部門 そにっくなーす、路ポス部門 木村沙弥香さんの1回戦、MCバトル部門はゆうまーるBP3回戦の長谷川さんです。

そして4人の司会者、1日目のyaeさんジョーダン・スミスさん、2日目の石渡紀美さん猫道くん。いずれも素晴らしかった。石渡紀美さんのユルい呼びかけから拡がった「#子どもとUPJ6」ムーブメントも良い試みだったと思います。旗っていいよね。よって総合優勝は石渡紀美インダハウス!

全体的で雑な感想としては、「言葉である前に声であること」「人前に身体を晒すことに対して自覚的であること」が、詩を舞台表現として伝えるための重要なファクターだということです。

出演者としても観客としても2日間のお祭りを楽しみました。主催の三木悠莉さんikomaさん、大勢のボランティアスタッフのみなさん、どうもありがとうございました。