十五夜の前日、西武柳沢ノラバーへ。オツベルくんの音楽を聴きに行きました。
以前、みぇれみぇれと名乗っていた頃にSEED SHIPのPoemusicaで何度か共演して以来、折に触れて聴きたくなるとライブに出かけます。特に印象に残っているのは2015年の雨季、下北沢leteのワンマン。みぇれみぇれ名義でのラストライブです。
オツベルくんの普段の演奏は、アコースティックギターの弾き語りをベースに、ループマシンやKAOSSILATORなどのエレクトロニクスを上手に融合させて、近未来ノスタルジアとでもいうべきサウンドスケープを構築しています。
ノラバーのセットリストは細野晴臣の「三時の子守唄」のカバーからスタートしました。Waterlooギターをサムピックで。2曲目「ちゅうくらいの場所」以降はオリジナル曲。「窓を開けたらいつも雨だったの/膨らむ宇宙にあくびをひとつ」「好きな星を持って飛んでいくんだ/ほころびなんて僕が縫ってあげるよ」「月から君に手を振る//君の背中の羽も嫌いじゃない/長い長いはしごを伸ばせばそこに届くかな」「夏といえば/夏といえば/夏といえば/夏といえば……」。
マイクもアンプも通さない完全アンプラグドですが、そのことによって、ソングライティングの確かさと歌唱力、彼の音楽が持つ堅固な骨格が(もしかしたらそれはオツベルくんの本意ではないのかもしれないけれど)くっきりとした輪郭を持って伝わってくる。客席にミュージシャンが多いのもきっとそのせいだと思います。
ハーモニクス、ストライド、変則ライトハンド奏法までさりげなく織り込んだギタープレイには全国のギターキッズも驚かされるでしょう。
本編11曲のあとのアンコールでは一番好きな曲「緑の迷路」をリクエストしました。オツベルくんの呼びかけで客席の水ゐ涼さん(左利き)が重ねたコーラスも大層美しく、ドリーミィな時間をプレゼントしてもらいました。ありがとうございます。
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