2023年4月10日月曜日

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー


ゆうり(丞威)まこと(濱田龍臣)の神村兄弟は冴えない孫請けの殺し屋。殺し屋協会の下請け仲介業者赤城(橋野純平)の指示ミスでターゲットを取り違えギャラがもらえず、台東区にいる凄腕の殺し屋二人を消せばアルバイトから正規雇用に昇進できるという不確かな情報を得る。

その二人、杉本ちさと(高石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)は5年分のジムの会費の未払い369万円の請求書を受け取る。殺し屋わくわく保険パックの滞納もかさんでいる。15時までに振り込まないと更に延滞金が加算されると言われ、銀行の窓口に並んでいると覆面の強盗が居合わせた客と行員たちを拘束する。支払期限に間に合わないと焦ったちさととまひろは協会の規則を破って強盗二人を制圧し、謹慎処分を受ける。

プロフェッショナルなスキルを持つ若い女子の殺し屋が主人公の映画は近年ではカレン・ギラン主演の『ガンパウダー・ミルクシェイク』、橋本環奈主演『バイオレンスアクション』を観ました。比較して本作は、コメディ色が強い一方、アクションシーンは生身でリアル、CGやスローモーションに頼らず、テンポよく、演出にメリハリがあって、あっという間に上映時間が過ぎていきました。

殺し屋にも日常がある。ちさととまひろのグダグダな会話劇が楽しい。百均のラップが上手く切れず「安いラップはゴミ」とちさとがまひろにキレるシーンで客席が沸く。謹慎中に日銭を得るためにパンダと虎の着ぐるみで商店街の福引の客引きをする二人。ちょっとしたいさかいがあり、着ぐるみのまま蹴り合い殴り合うシーンはコメディ面でもアクション面でも映画史に残るのではないでしょうか。

殺し屋協会の組織やシステムも理解できました。特殊清掃(死体処理)担当主任田坂(水石亜飛夢)の絶妙なウザさ、その後輩でTHE NORTH FACEが似合う宮内さん(中井友望)の可愛さと男気に魅了されました。

どうやら次回作もありそうなので、とても楽しみです。

  

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