2022年6月19日日曜日

ノラバー日曜生うたコンサート

夏日。西武新宿線でひさしぶりに西武柳沢まで。ノラバー日曜生うたコンサートmayulucaさんの回にお邪魔しました。

18時半、2008年リリースの1stアルバムの1曲目にしてタイトル曲の「君は君のダンスを踊る」でライブはスタートしました。夏至2日前の明るい窓を背景に、mayulucaさんの心地良い声とギターでゆっくりと暮れていく時間を味わう。

コロナで2年間休止していたノラバー日曜生うたコンサート。その間ノラバーサンデーモーニングコンサートと名前を変えて日曜午前中の配信ライブを継続しており、オーディエンスとして出演者として僕も参加させてもらいましたが、会場で演奏を聴くのは2019年8月以来。コロナ前ここで最後に聴いたのもmayulucaさんでした。

初期には存在した楽曲の展開が、2nd『待ち焦がれているその朝は』(2011)、3rd『幸福の花びら』(2015)と進むにつれ薄まってどんどんミニマルになる。「空白のページ」の半分以上が空白(休符)なギターリフと「細かな傷のついた宝石を/掬いあげたの」とはじまる8行しかない歌詞。研ぎ澄まされた作品群にも関わらず親しみを感じるのは、MCの少しかすれた低めの声とにこやかな表情のおかげもあると思います。

約1時間13曲の終盤には2ndから「覚悟の森」を東京郊外の実家の裏山で録音した野鳥の声、葉ずれ、mayulucaさん自身の足音に重ねて歌う。

コロナ前のノラバー弁当はノラバー御膳にアップグレードされ、店主ノラオンナさんのアイデアと丁寧な仕事が更に光を増しています。大人味のカラメルソースをかけホイップクリームとチェリーの載ったノラバープリンとバニラアイスが運ばれ、今回の再開後からデザートミュージックと銘打たれたインスタライブが追加されました。

従来は10名限定だった生うたコンサートがディスタンス確保のため4名限定のプラチナシートとなった補完として、残念ながらノラバーの席をゲットできなかった方も配信ライブが視聴できる。

当日が父の日ということで、函館でバスの運転手をしていたノラさんの亡きお父様にちなんで、バスの運転手に尋ねる「出発」から再開したデザートミュージックは全6曲。会場の我々にとっては30分間のたっぷりめのアンコールという趣向です。コロナ禍において配信ライブで発表された新曲「裏庭」「あなたにとって光とは」をはじめて生演奏で聴けたのがうれしかったです。

 

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