2022年6月4日土曜日

エコー・イン・ザ・キャニオン

6月。ヒューマントラストシネマ渋谷odessa vol+アンドリュー・スレイター監督作品『エコー・イン・ザ・キャニオン』を観ました。

2015年10月12日にロサンゼルズの Orpheum Theatre で開催されたトリビュートコンサート『エコー・イン・ザ・キャニオン』。そのステージショットに、ト1965~1970年頃にローレル・キャニオンに暮したミュージシャンたちをホスト役のジェイコブ・ディランWallflowers)が訪ねたインタビュー映像がインサートされます。

インタビュー部分に関しては、先月公開され、当時の映像を使用した『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』と重なる人選も多いですが、現在の姿が映ります。ローレル・キャニオンに出ていなかったのがブライアン・ウィルソンリンゴ・スター、すこし下の世代のトム・ペティ。逆が、クリス・ヒルマンリンダ・ロンシュタットジョニ・ミッチェルといったあたりです。

なので、当時のオリジナル音源が次々流れるというよりは、ジェイコブ・ディランのルーツ探しのビジョンクエストという趣向が強い。

ジェイコブ・ディランのリビングルームで同じソファに向かって左からレジーナ・スペクターベック、ジェイコブ、キャット・パワーが並んで座って、当時のLP盤を並べ選曲するシーンの画の強さ。更にライブ本番には、フィオナ・アップルノラ・ジョーンズが加わる豪華布陣。

中でもベックの存在感は別格でThe Byrdsの"The Bells Of Rhymney"(ピート・シーガーの孫カバー)のギターを持たずにスタンドマイクに向かう姿の所在なささえも格好良いです。

ブライアン・ウィルソンが現在の姿でバッハチャック・ベリージョージ・マーティンの影響についてさらっと語るところ、エンドロールのニール・ヤングギターソロの現役感は流石でした。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿