2026年9月20日日曜日

mue ワンマンライブ

嵐の前の静けさ。吉祥寺MANDA-LA2で開催されたmueさんワンマンライブに行きました。

バキバキのスラップベースをフィーチャーした「感覚をつかまえて!」で始まったこの日のラインナップは、mueさん(Gt、Pf、Vo)、8月29日にも出演した市村浩さん(Ba)とタカスギケイさん(Gt)に加え、今年4月に初共演した北村ゆう子さん(Dr)の4人編成、mueさんES-335ではなく、いつものエレガットです。

4月11日の周年ライブに毎月開催を宣言して6回目。弾き語りデビュー25周年の今年が一番やる気があると言う。歌声もよく届きます。

2曲目の「まだこの世にはないものを作るゲームをしよう」は、あえて解決に向かわない和声進行がmue楽曲のなかでも特にはっぴぃえんど(細野晴臣)味を感じる。「変わり続ける僕たちは同じときばかりではなく」と歌う蔵出し曲「世界が広がる」。

1st setの終わりに長めのトークが迷走した際に「何か名曲を歌わなければ」と歌った「風の谷のナウシカ」の歌い出しの「金色の花びら散らして」の武道の達人のように全身の力の抜けた発声に鳥肌が立ちました。

短い休憩を挟み、衣装&髪型をチェンジしてピアノに向かい「神の示す道しるべ」で再開した2nd setは打って変わってMCをほとんど挟まずストイックに、タイトなバンドアンサンブルで魅了する。北山ゆう子さんの力強いフロアタムとタカスギケイさんのノイズアンビエントが美しい「大きな流れを作る」までのシリアスパートが、直後にカバーされた「炭坑節」への落差も含め、この日の白眉だったと思います。

そして2度目の共演となる北村ゆう子さんのドラムが終始素晴らしかったです。「イシキムイシキ」の軽やかなリムショット、「音楽がやってきた」や「ほんとうの夢をおしえて」の繊細極まりないシンバルワーク、「宝探し」のシェイカーなど、拍節を点ではなく面で捉えるような奥行きの深いビートに震えました。

 

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