2026年3月28日土曜日

本に囲まれた音楽室

秋津町の図書喫茶カンタカへ、CIATONE presents『本に囲まれた音楽室 うたとピアノで楽しむジブリ音楽』に伺いました。

カフェの奥の階段から2階に上がると、左側は大きなガラス窓に春の午後の陽が差し込み、右側は高い天井まである書架。ステージでベーゼンドルファーのグランドピアノが静かに開演を待っています。

ピアニストの大竹久美さんがジブリ映画の楽曲を演奏するシリーズにはじめての歌のゲストとしてChiminさんが出演し全編カバー歌唱というレアな機会でした。

1曲目は『となりのトトロ』から「風のとおり道」。ふんわりとした見た目の印象と異なり大竹さんのタッチは意外にもハードエッジで、ショスタコーヴィチやムソルグスキーなんかも似合いそうです。続いて『ハウルの動く城』の「人生のメリーゴーラウンド」、『もののけ姫』より「アシタカとサン」、『魔女の宅急便』の「海の見える街」とピアノソロで久石譲の哀愁を帯びた旋律が続く。映画で流れるシーンの解説により、脳内でアニメーションが再生されます。

そしてマスタード色のシャツを着たChiminさんが登場し、森山良子の「さよならの夏」。『コクリコ坂から』では手嶌葵さんが歌っています。『かぐや姫の物語』に二階堂和美さんが書き下ろした「いのちの記憶」。Chiminさんの歌声には原曲の持つ陰影を深めて、生と死のあわいを際立たせる力がある。「さみしい さみしい 僕ひとりぼっち/ねェ 振り向いて こっち向いて/たべたい たべたい 君 たべちゃいたいの」。宮崎駿が書いた歌詞に久石譲が重ねた明るいリズム。

アンコールは荒井由実の「ひこうき雲」。『風立ちぬ』のエンドロールで流れるこの名曲をChiminさんの歌声で聴いたことをずっと忘れることはないでしょう。

 

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