triolaの初期メンバーで、現在は 蓮沼執太フィル や F.I.B Journal Ghetto Strings でも活躍中のヴィオラ奏者手島絵里子さん。オルタナティブで実験的なユニットと並行して、オーセンティックなクラシック音楽のリサイタルも不定期に開催しています。
ピアノとデュオ、弦楽三重奏など、いくつかのアンサンブルを聴きに行ったことがありますが、今回は深堀理子さんとヴィオラ2棹というレアな組み合わせを楽しみにしていました。
・J.ブラームス:ワルツ op.39-15 "ワルツ集"より
・W.F.バッハ:2つのヴィオラの為の二重奏曲 第2番 ト長調 Fk.61
・B.バルトーク:2つのヴィオラの為の44の二重奏曲より
・作曲者不詳:猫ふんじゃった
・J.S.バッハ:メヌエット BWV Anh.114
・F.W.シューベルト:野ばら D.257
・F.W.シューベルト:魔王 D.328
・W.A.モーツァルト:2つのヴィオラの為のソナタ K.292
・アンコール アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌
会場のカルラホールは世田谷区経堂の住宅街に建つ個人邸の地階。無造作に置かれたスタインウェイ。簡単な曲紹介なども交えながら、カジュアルな雰囲気のサロンコンサートという趣です。
1曲目のブラームスはNHK-Eテレ『2355』トビーのテーマでも使われていたキャッチーなメロディでつかまれ、アンコールのロンドンデリーの歌(ダニーボーイ)まで、終始安定感のある演奏でした。
同じでヴィオラでもふたりの音色とタイム感が異なり、深堀さんの滑らかな音運びに対比し、バルトークや魔王のバッキングのリフではザラっとしたノイジーなボウイングで攻める手島さんはオルタナ魂を感じさせ格好良かったです。
「なかなか曲数が少なくて」とおっしゃっていましたが、あたたかくてちょっととぼけた風合いのヴィオラの音色が堪能できるこの組み合わせをまた聴いてみたいと思いました。
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