数日降り続いた春の雨が止んですっきりと晴れた木曜日の夜。下北沢 Workshop Lounge SEED SHIPで39回目のPoemusicaが開催されました。
今回は関西色の強いメンバーでした。大阪のオトザイサトコさんはピアノ弾き語りで、オープニングアクトとは思えない程の重厚できらびやかな音楽を聴かせてくれました。深いビブラートで短調をゴージャスに歌い上げるのが定番ですが、スローバラードもロマンチックで美しいです。
落合大喜さんは三重出身。4月から東京に本拠地を移しました。ガットギターのコード感が独特で、声のレンジが広くてきれい。思春期の鋭敏な自意識とそれを客観的に描くことのできる自己相対化能力の高いソングライティング。少年っぽい瑞々しさも持ちながら、Bert JanschやNick Drakeのように老成した音楽性も兼ね備える逸材。今後もフォローしていきたいです。
ピアノ・インストの大関麻子さん(左利き)は仙台出身東京在住。ウッドベースとドラムスを加えたトートリオとしても活動しています。優しいタッチのアンビエント系ピアノといっていいと思うのですが、時折挟まれるジャジーな展開、クラシカルな響きもあり、それを絶妙なバランス感覚でざっくりまとめる。前後のアクトからの影響を即興的に自分の音楽に取り入れていく。瞬発力を感じました。
accaさん(画像)は今回僕がお声掛けして大阪から来てもらいました。ピアノもギターも歌声も繊細でとても丁寧。少女性と大らかさが奇跡的に同居した音楽です。歌詞の出発点は内省に基づくものですが、対話や語りかける姿勢が必ずあって、語尾を控え目な半疑問形に響かせるのも心地良く。小さくて愛らしい笑顔とふと見せる大人びた表情のコントラストも魅力的です。
僕は、オープニングに「声」、"Unversal Boardwalk"より「四月」、大喜くんの前に「くだらない休日の過ごし方」(ブレークビーツ+)、大関さんのピアノに先週書いた「森を出る」「希望の駅」、accaさんの「便り」に応えるような気持ちで「無重力ラボラトリー」。春の詩を6篇朗読しました。
来月はなんと40回目のPoemusicaです。mueさんとみぇれみぇれ君という「み」始まりの間違いないふたり(笑)の出演が決まっています。他の出演者も決まり次第お知らせしますので、どうぞお楽しみに!
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Poemusica Vol.40 ポエムジカ*詩と音楽の夜
日時:2015年5月21日(木) Open18:30 Start19:00
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,200円・当日2,500円(ドリンク代別)
出演:mue(Vocal/Guitar/Piano)
みぇれみぇれ(Vocal/Guitar)
カワグチタケシ (PoetryReading)
and more
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