「この村ではなんでも解決する。但し自分の想ったようには解決しないけどな」「人間は面白いな。何をやっても上手くいかないのに、何かやらずにはいられないんだから」。
地銀で融資渉外担当をしていた高見武晴(松田龍平)は、勤務先の吸収合併により融資先中小企業の取り立てに回ったことで、金アレルギーになってしまい、お金を使わない生活を目指して限界集落寸前のかむろば村に移住してくる。変な村人たちと出会い、彼らのペースに巻き込まれていく。スラップスティックコメディ。
貨幣経済、高齢化、過疎、女子高生売春、等の所謂社会問題を笑いに変えて、と思いきや、物語は村の神なかぬしさん(西田敏行)の登場から、村長(阿部サダヲ)の過去を巡る抗争へ、次第にカオティックな展開に入り収拾がつかない。映画の前半と後半で主人公が交代し、監督のコントロールの外へ暴走してしまっています。
荒川良々、村杉蝉之介、伊勢志摩、皆川猿時、近藤公園ら、大人計画の面々。なかでも阿部サダヲ演じる村長の所作がいちいち粗雑で可笑しい。松たか子、二階堂ふみ、中村優子、3人の女優のそれぞれ違った色気をストレートに捉えた演出。特に、松たか子の二の腕のたっぷり感にはヤラれました。
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